この記事では、「エシカル」と「サステナブル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エシカル」とは?
「エシカル」には、論理的、道徳上のという意味があります。
また、環境や社会に配慮したさまも意味しています。
論理的、道徳というのは、法律で決められているわけではないので強制的ではないけれど、自発的に正しい行いをしようとする内面の働きを指しています。
「エシカル」の具体的な行動として「エシカル消費」というものがあります。
これは、社会の善を促進し、環境に配慮した消費行動のことです。
たとえば、オーガニック製品を購入することがこれにあたります。
農薬を大量に使用して作物を栽培すると、農薬によって土壌や水が汚染されます。
また、農薬を散布する農家の健康が心配されます。
オーガニック製品を購入すれば、こういった環境や人への負担が減ることが期待できます。
「エシカル」の使い方
環境や社会に配慮したさまを指して使用します。
「エシカル」は形容動詞で、「エシカル消費」などの形で使用されています。
「サステナブル」とは?
「サステイナブル」ともいいます。
持続可能性のあるさまを意味しています。
とくに環境に配慮しながら持続可能な開発や産業を行うことをいいます。
人間活動によって二酸化炭素排出量は増え続け、地球の温度は上昇し、海水面が上昇をしています。
これによって資源の枯渇や野生生物の減少などが起こっています。
このままでは、人間が今の暮らしを続けていくことはできません。
地球にある資源には限りがあります。
その中で暮らしていくためには、持続可能であることが大切です。
地球の環境をこれ以上破壊し続けることなく、ある程度の水準を維持しながら生活できる社会、これが「サステナブル」です。
たとえば、持続可能な社会を実現するためにできることには、再生可能エネルギーを取り入れる、プラスチックフリーの生活を実施する、フードロスをなくすなどがあります。
「サステナブル」の使い方
持続可能な開発という意味で使用をします。
持続可能な社会を目指してさまざまな取り組みが行われており、この言葉はさまざまな場面で使用されています。
「エシカル」と「サステナブル」の違い
意味が似ている言葉なのですが、同じことではありません。
前者は環境や社会に配慮したさまです。
心をくばることを指しています。
後者は持続可能であるさまです。
環境や社会に配慮しながらも、地球環境を保全していくという考えや行動です。
「エシカル」の例文
・『エシカルな商品を購入する』
・『エシカルな取り組み』
「サステナブル」の例文
・『サステナブルな取り組みの一つ』
・『サステナブルな街』
まとめ
どちらも近年よく見聞きする言葉です。
似たようなことを指しているのですが、一方は論理的、道徳上のという意味で環境や社会に配慮したさまを指しており、もう一方は地球環境に配慮した持続可能な開発を指しています。