この記事では、「肩透かしを食らう」の意味を分かりやすく説明していきます。
「肩透かしを食らう」とは?意味
意気込んで向かったのに、うまくかわされてしまうことです。
「肩透かし」には2つの意味があります。
一つは、相撲のきまり手の一つです。
一方の手で相手の腕のつけねを抱えるか、わきにひっかけるようにして前に引き、体を開きながらもう一方の手で相手の肩などを叩いて引き倒す方法をいいます。
もう一つの意味は、意気込んで向かってくる相手をうまくかわすことです。
「食らう」には3つの意味があります。
1つめは、物を口に入れる、つまり食べるのやや乱暴な言い方です。
2つめは、こうむるです。
悪いことがふりかかったり、相手から恩寵などを受けたりすることをいいます。
3つめは、生活するです。
「肩透かしを食らう」の「食らう」は2つめの意味になります。
「肩透かしを食らう」の概要
この言葉は、相撲の「肩透かし」からきているといわれています。
相撲のきまり手の一つの肩透かしは、相手が押し返してくるところをうまくかわして、相手の肩などを叩いて引き倒す方法です。
肩をうまくかわしているのです。
相手は勢いよくもう一方の人に向かって行きます。
しかし、それが避けられてしまうのです。
意気込んで相手に向かったとき、まさかかわされてしまうとは思ってもいないことでしょう。
このようなとき、威勢がそがれてしまいます。
たとえば、すごい車が登場したとします。
この車は今までになかった仕様になっています。
車ファンからすると、どんなにすごいのだろうと期待が大きいことでしょう。
しかし、実際に乗ってみると思っていたほどではありませんでした。
こういったとき、期待していたのにその勢いがそがれてしまいます。
このような状態を「肩透かしを食らう」といいます。
「肩透かしを食らう」の言葉の使い方や使われ方
大きな期待をしていたけれど思っていたほどではなかった、勢いよく向かっていったのにうまくかわされてしまった、といったときに使用をします。
期待が大きいほど、期待通りではなかったときのがっかり度が大きいことでしょう。
最初にあった威勢のよさが失われます。
そのような場面で使われる言葉です。
実際に肩と肩がぶつかりそうになって、それをよける、という意味で使用するのではありません。
物理的なことを指している言葉ではないのです。
「肩透かしを食らう」の類語や言いかえ
「予想外の事態」「期待はずれ」などが似た意味を持っている言葉です。
「予想外の事態」とは、思っていた状況とは違ったもののになった、といったことを指しています。
「期待はずれ」は、こうなって欲しいと思っていた通りにはならなかった、という意味です。
どちらも思っていたこととは違う、と言うことを指しています。
まとめ
意気込んでいたのに、相手にうまくかわされてしまうことを意味している言葉です。
生きていると期待通りでないことが、ときどきあります。
そのため、この言葉は日常的に使われています。