この記事では、「される」と「なさる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「される」とは?
「される」とは、二通りの意味があります。
一つは「なさる」と同じ意味で、「する」の尊敬語です。
もう一つは、他からある動作や作用を受けるといった意味になります。
つまり「する」の受け身ということです。
「先生が講演会をされると聞いたので来ました」「彼女から意地悪をされるので会わないようにした」などと、使います。
「される」という言葉を使う際はどちらの意味合いなのか前後にある言葉から判断するようにしてください。
「なさる」とは?
「なさる」とは、「する」の尊敬語です。
目上の人、上司、大先輩といった相手に対しては「〇〇する」ではなく「〇〇なさる」と使うようにします。
「今後、どのような活動をなさるおつもりですか」「先生はとても悲しそうな顔をなさるので、それ以上何も聞けませんでした」などと、使います。
「される」と「なさる」の違い!
「される」と「なさる」の違いを、分かりやすく解説します。
この言葉は「する」の尊敬語という意味では同じ意味となります。
「される」「なさる」どちらを使っても尊敬語で失礼にはなりません。
違いは「される」にはもう一つ別の意味、使い方があることです。
他からある動作、作用を受けるといった意味があり、「する」の受け身表現として使います。
例えば「嫌がらせをされる」「周りから期待される」「ハグをされる」などと使う場合は、尊敬語ではなく「する」の受け身です。
簡単にまとめますと「されるは、するの尊敬語、受け身の用法」「なさるはするの尊敬語」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「される」と「なさる」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「される」は尊敬の用法と受け身の用法と二通りの意味がありますので注意してください。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使っていきましょう。