「影響」と「支障」の違いとは?分かりやすく解釈

「影響」と「支障」の違い違い

この記事では、「影響」「支障」の違いを分かりやすく説明していきます。

「影響」とは?

何かものごとに対し力や作用、反応や変化が他のものにまで及ぶことやその結果を意味する「影響」

簡単に言えば、Aで起きたことがA以外にまで及ぶことを意味します。

「影響」という言葉は、「影」「響」が組み合わさり作成されています。

そこには「影響」の意味へとつながる深い関係があり、「影」の場合、人間が手を挙げれば、その影も一緒に手を挙げます。

これは、人間に影が「影響」を受けているという状態を意味します。

同じく「響」の場合も、音に大きな影響を受け、その音の大きさと共に変化するため、「響」は、音に「影響」されている。

と言えるのです。

そのような意味から、「影響」には、ものごとに対し関係が密であるという意味もあります。


「影響」の使い方

「影響」を使った言葉はたくさんあります。

「影響力」「影響者」をはじめ、「悪影響」「甚大な影響」「精神的な影響」「不景気の影響」「仕事の影響」「気温の影響」「世界的な影響」などがあります。

また、「影響を受ける」「影響を及ぼす」「影響がない、ある」「影響が大きい、小さい」「影響を与える」「影響が生じる」などといった使い方も挙げられます。


「支障」とは?

さしつかえ、さしさわり、といった言葉に言い換えることができる「支障」

意味としては、何かを行うにあたり、問題なく行うことができる、邪魔するものがない、妨げになるものがない、などといった意味となります。

そのため、類義語としては、「妨害」「不都合」「万難」「万障」などとなります。

「支障」の使い方

「支障」の使い方としては、「支障」のあとに動詞を組み合わせた使い方が一般的となり、「支障をきたす」「支障が生じる」「支障がある、ない」、などがあり、特にビジネスの場面で用いられることが多い言葉となります。

「影響」と「支障」の違い

このように「影響」「支障」には、まったく違った意味があります。

「影響」が他のものまで何かを及ぶことを意味する一方、「支障」は、何かを行う際、問題なく実行することができる、といった意味となります。

「影響」の例文

・『子供というものは親から与えられる影響も大きい。』

・『私は憧れの先輩の影響を受け、医師になることを決意しました。』

・『友達から悪い影響を与えられないかと心配で仕方がありません。』

・『指導者の発言による影響力は非常に大きなものだと私は思います。』

「支障」の例文

・『ネットへの不正アクセスによって、様々なところにまで支障が出て困っています。』

・『学生の本業は学業です。そのため、バイトを行うにしても学業に支障が出ない程度で行うべきだと子供に注意しました。』

・『私のミスにより、発注に大きな支障をきたしてしまいました。』

・『この程度の遅れなら、支障は出ないので安心してください。』

まとめ

以上が「影響」「支障」の違いです。

全く異なった意味となるため、使い方を間違えないよう注意が必要です。

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