この記事では、「小手先でごまかす」の意味を分かりやすく説明していきます。
「小手先でごまかす」とは?意味
「小手先でごまかす」は、手先の器用さをうまく生かして誤魔化し通すことです。
つまりは、失敗をしていてもあえてそれを無視し、手先の器用さで失敗をカバーすることを「小手先でごまかす」と呼びます。
ですが、現在では、「小手先」は小さいという部分が強調され、たいしたことが無いことを意味するのです。
「小手先でごまかす」の概要
「小手先でごまかす」の「小手先」とは、ちょっとした手先に関する才能のことを指し、言ってしまえば、手先の器用さを生かしたうえで誤魔化しに入っていることであり、褒め言葉ではなくむしろ、相手のやり口を咎める言葉です。
その為、「小手先でごまかしたようなやり方」などという言い方が存在するのは、「小手先」は単に器用であるにすぎないということになります。
ですが、「小手先」は、小という部分が肝心な意味を持っており、小さいとあるが故、たいしたことない技術であるとも言われており、現在では、「小手先」は大したことないテクニックになります。
「小手先でごまかす」の言葉の使い方や使われ方
「小手先でごまかす」は、使い方においては自分の失敗をカバーする際、たいしたことないテクニックで失敗をカバーした場合、自分から述べる言葉です。
つまり、「小手先でごまかす」は、自分側に非があり失敗した場合、それがバレた場合において自分から「小手先でごまかす」と呼びますが、相手側が、こちらの失敗について言及した場合、「小手先でごまかした」と言及を受けるのです。
「小手先でごまかす」を使った例文
・『小手先でごまかすことばかりを覚えては、彫刻の仕事は上達しない』
この例は、失敗をごまかすことばかりを覚えているようでは彫刻の仕事は上達しないことを述べています。
「小手先でごまかす」は、いわば、失敗を隠すためのテクニックですから、彫刻の世界において誤魔化しは通用せず、たとえ模範となる注意をするべく自分がミスを犯していたとしても自分も含め注意を受ける者は、上達はしないと述べているのです。
・『小手先でごまかしきれないミスである』
この例は、「ごまかし」とすることで対象者は自分ではなく第3者で第3者のミスが誤魔化しきれないとしています。
「ごまかす」は自らの失敗、「ごまかし」は他者の失敗と考え、この例では、第3者の失敗をちょっとしたテクニックでは払しょくできないとしています。
まとめ
「小手先でごまかす」は、元々はテクニックでカバーすることだったのですが、小とある様に実はたいしたことないテクニックなのではないかということから、現在では大したことないテクニックで自らの失敗を隠す意味になりました。
その為、「小手先でごまかす」は、今現在においては失敗をうまくカバーし乗り切るだけのテクニックがあることではなく、失敗に失敗を重ね台無しにすることでもあるのです。