この記事では、「協賛金」と「寄付金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「協賛金」とは?
協賛金とは、きょうさんきんという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記された文字を見れば分かりますが、事業やイベント等の趣旨に賛成して協力するといった意味を持つ協賛に、おかねという意味の金を付け足す事で誕生した言葉となっています。
だからこそ協賛金とは、催し物や事業等に賛同した上で協力するために捻出されるお金を意味する言葉です。
「協賛金」の使い方
協賛金は、主に会社や企業がイベントや催し物に賛同した上で、提供するお金という意味合いで使われる事が多い言葉だったりします。
しかも会社や企業にとっては協賛金を出す事により、パンフレット等に名前が載ったりするのです。
なので協賛金は単なる善意というだけでなく、広告効果や宣伝効果も得る事が出来るというメリットもあったりします。
「寄付金」とは?
寄付金とは、きふきんという読み方をする言葉です。
文字で表記されているのを見れば分かる様に、金銭や財産を公共事業や公共施設、寺社や宗教施設等に無償で提供するという意味を有する寄付に、きんせんの意味を持つお金を加える事で成立している言葉となっています。
そのため寄付金とは、見返りを求める事なく団体や事業等に贈与するお金を意味するのです。
「寄付金」の使い方
寄付金という言葉は、個人や企業等が見返りを求めずに、相手に贈与するお金という意味となっています。
なので基本的に寄付金を出した事が、公にはされないため個人や企業のイメージアップ等には利用出来なかったりするのです。
逆に言えばお金を贈与する事で、宣伝効果等の明確な見返りがある場合には、この寄付金という言葉は用いられなかったりします。
「協賛金」と「寄付金」の違い
協賛金と寄付金は、比較すれば分かる様に最後に金という同じ文字が付くだけです。
後は使用されている文字も読み方も、特に似通っている訳ではありません。
ただしややこしいのがどちらも、相手にお金を贈るという行為を示している事です。
もっとも協賛金の方は会社や企業が、賛同するイベントや催しに出すお金であり、パンフレットに名前が載る等の見返りがあります。
ですが寄付金の方は、団体や事業に善意で贈与するお金の事であり、基本的に宣伝効果といった見返りはないです。
「協賛金」の例文
・『多くの企業が協賛金を出してくれたお陰で、無事イベントを開催する事が出来ました』
・『うちの会社は毎年、あのお祭りに協賛金を出しています』
「寄付金」の例文
・『多額の寄付金が集まったお陰で団体の運営を続ける事が出来ます』
・『私が死んだら財産は全て、地元の自治体への寄付金にするつもりです』
まとめ
2つの言葉は、最後に金という言葉が付く以外は使用されている文字も読み方も特に似ている訳ではありません。
ですが、お金を提供するという同じ様な意味合いを持っているため少しややこしいです。
とはいえ協賛金の方は、主に会社や企業が賛同するイベント等に出すお金の事で、協賛企業という形で発表されて宣伝効果等の見返りを得る事が出来たりします。
対して寄付金の方は、個人や企業が見返りを求める事なく事業やイベントに提供するお金の事です。