この記事では、「出身」と「生まれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出身」とは?
ある土地や身分などの生まれであること、またある学校や団体などから出ていることです。
人間は地球という場所で暮らしています。
そして、地球のある地域に名前をつけています。
たとえば、日本の場合だと、東京、大阪、青森など名前をつけています。
そういった場所を土地・地域と呼びます。
人間は特定の地域で生まれます。
東京で生まれる人もいれば、青森で生まれる人もいます。
そういったどこの土地で生まれたのかを表す語が「出身」です。
東京などの地域名ではなく、九州、北陸など、もう少し大きいくくりの土地を指す場合もあります。
また、ある学校や団体を出ていることもいいます。
「○○大学出身」のような使い方です。
学校の場合は、卒業しているという意味になります。
団体の場合は「労働組合出身」のような使い方をします。
この場合は経歴を表しています。
「出身」の使い方
どういった環境で生まれたのか、どういった経歴であるのかを表すときに使用します。
「生まれ」とは?
「生まれ」には4つの意味があります。
1つめは誕生です。
人間は母親のお腹から出てきます。
このことを誕生といいます。
「生まれる」ではなく「生まれ」とすると、「昭和生まれ」など、いつ誕生したのかという意味合いになります。
2つめは生まれた所です。
どこの土地で生まれたのかという意味になります。
たとえば、「東京生まれ」「北海道生まれ」などです。
3つめは生まれた家柄です。
どういった環境で生まれたのかという意味になります。
たとえば、親が先祖代々医者の場合は「医者の家の生まれ」などといったりします。
4つめは生まれたときからの性質です。
性質とは、もって生まれたもののことで、そのものに備わっている特徴をいいます。
「生まれ」の使い方
どのような時・土地・家柄で誕生したのかを表すときに使用をします。
「出身」と「生まれ」の違い
2つの言葉は、どのような土地で生まれたのか、という意味が同じです。
「大阪出身」「大阪生まれ」のように同じような使い方ができます。
「生まれ」は時についてもいいますが、「出身」は時についてはいいません。
「大正生まれ」とはできますが、「大正出身」とはできないのです。
「出身」は学校や団体など経歴についてもいいます。
「出身」の例文
・『名古屋出身の学生』
・『出身大学の話しで盛り上がる』
・『陸上部出身の有望選手』
・『出身地から遠く離れた場所で暮らす』
「生まれ」の例文
・『昭和生まれの祖父母』
・『東京で生まれ、秋田で育ちました』
・『茨城県で生まれて、ずっとその土地で生活しています』
・『武士の家の生まれ』
まとめ
生まれた土地の意味は同じです。
「生まれ」は誕生した土地・時・家柄を意味しており、「出身」は誕生した土地・家柄や、出た学校や団体を意味しています。