この記事では、「仲買人」と「仲介人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仲買人」とは?
「仲買人」は、商品を購入する際、卸売業者と商品購入者の間を取り持ち仲介する立場にある者を「仲買人」と呼びます。
ここで言う、「仲買人」の仲介とは、間を取りまとめビジネスを円滑に行うためのまとめ役のことです。
その上で、「仲買人」はビジネスになる物しか仲介しないという決まりがあります。
例えば、弁護士などはビジネスとして仲介というお仕事をしていますが、このビジネスは物を販売しているわけではなく、法律を売りに相手と仲介を量ります。
その為、弁護士側は、「仲介人」にはなりますが、「仲買人」には慣れず、その理由はビジネスでものを売ることを仲介していないが故です。
「仲介人」とは?
「仲介人」は、商品のみではなく、相手とのいざこざに関与し、間に入ることで問題の解決を行う立場にある者です。
代表的な「仲介人」については、弁護士や不動産会社などが、「仲介人」です。
何故なら、「仲介人」は物を売ることの仲介を可能としたうえでもう一つの役割があり、弁護士や不動産会社はは、もう一つの役割であるいざこざの解決を行うことを本業としています。
「仲買人」と「仲介人」の違い
「仲買人」と「仲介人」の違いは、対象者とトラブルになった際、関与して間に入り仲裁することができるか否かです。
「仲買人」はあくまでビジネスで物を売ることのみについて仲介をして仲を取り持ちますが、トラブルが起きた際、関与する義務はなく、「仲介人」のようにトラブルが起きた当事者同士間に入り仲裁する必要性はないです。
逆に、「仲介人」は、間を取り持つことをもう一つの本業としているため、間を取り持つことを生業としているという違いがあります。
「仲買人」の例文
・『株式仲買人は現在ではだれでもなることが可能』
この例は、日本には、過去に株の購入は物であるという性質上自らが株の発行者との間に入り株を購入するという手法でそれらを仲買人と呼んでいた例です。
ですが、今現在では、株は0歳からでも購入可能で、仲買人という仲介者になることなく、自分が望む企業の株を物として購入できます。
「仲介人」の例文
・『喧嘩の仲介人になる』
この例は、喧嘩したもの同士の間に入り、仲介をするという意味です。
仲介は間に入り中を取り次ぐことであるためこの例では仲直りさせるために間に入る人物になります。
まとめ
「仲買人」と「仲介人」の違いは、間に入りトラブルをまとめ上げ問題解決までを仕事とするかしないかです。
「仲買人」はあくまでビジネスで物を売るという行為の間に入り、内容をまとめるだけでトラブルが起きた場合、間から抜け出すことができます。
一方、「仲介人」は仲直りさせることも仕事としており物を売る行為のとりまとめも可能です。
なお、どちらかに問題の責任を取らせたいという場合、間に入るのは、「仲裁人」が必要でこれらは仲裁人協会という協会に所属するものが相手とトラブルを起こしたものの間に入り、責任の所在を突き止めます。