この記事では、「極める」と「究める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極める」とは?
「極める」は「きわめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「これより先はないと言うところまで行き着くこと」という意味で、ものごとや場所の最高地点に達することを言います。
2つ目は「これ以上ないという度合いまで達すること」という意味で、目に見えない度合い的に最も高い状態になることを言います。
3つ目は「余すところなくし尽すこと」という意味で、もう後に残っていない程の状態を言います。
上記に共通するのは「限界まで行く」という意味です。
「極」は「やりつくす」「この上ないところ」という意味を持つ漢字です。
「極める」の使い方
「極める」は「これより先はないと言うところまで行き着くこと」「これ以上ないという度合いまで達すること」「余すところなくし尽すこと」という意味で使われます。
動詞として「極める・極めた」と使われたり、副詞として「極めて」と使われたり、名詞形は「極み」みになります。
基本的に、これ以上ない限界や頂点に達する状態に使われる言葉です。
「究める」とは?
「究める」は「きわめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「よく調べたり考えたりして本質を理解すること」という意味で、自分で努力して、ものごとの本質を悟り、身に付けることを言います。
2つ目は「ものごとを深く突き詰めて明らかにする」という意味で、研究を重ねてものごとを深層まで明らかにすることを言います。
上記に共通するのは「深く突き詰める」という意味です。
「究」は「本質を理解する為にこれ以上行けないところまで進む」という意味を持つ漢字です。
「究める」の使い方
「究める」は「よく調べたり考えたりして本質を理解すること」「ものごとを深く突き詰めて明らかにする」という意味で使われます。
動詞として「究める・究めた」と使われたり、副詞として「究めて」と使われたりします。
基本的に、真理や本質を明らかにする為に、これ以上ない状態まで推し進めることに使われる言葉です。
「極める」と「究める」の違い
「極める」は「これ以上ない限界や頂点に達する状態」に使われる言葉です。
「究める」は「真理や本質を明らかにする為に、これ以上ない状態まで突き詰めること」という意味です。
「極める」の例文
・『彼は武芸を極めている』
・『高級ホテルにディナー付きで宿泊して贅沢を極めた』
・『バンドで食べていくのは困難を極めるので考え直した方がいい』
・『上司が彼に関して口を極めてほめていた』
「究める」の例文
・『どんなことでもいいから、一つのことを究めなさい』
・『彼は化石の研究を究めた人物だ』
・『先輩はどうやってトップセールスとして究めたのですか』
・『事件の真相を究める為に協力して欲しい』
まとめ
今回は「極める」と「究める」について紹介しました。
「極める」は「限界に達する」、「究める」は「ものごとを突き詰める」と覚えておきましょう。