この記事では、「ぐずぐず」と「だらだら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぐずぐず」とは?
「ぐずぐず」には、副詞としての意味と形容動詞としての意味があります。
副詞としての意味は4つです。
1つめは、動作が遅くて無駄に時間を費やすさまです。
これから出かけようというときのことで考えてみます。
1人を除いて家族はみんな準備ができて、すぐに出かけることができます。
しかし、1人だけまだ準備ができていません。
行動がゆっくりで、無駄に時間を費やしてしまっているため、準備が終わっておらず、出かけることができないのです。
そんなとき、「ぐずぐずしていないで早くしなさい」など言われてしまうことがあります。
2つめは、ぶつぶつと不満をいうこと。
また、子どもがむずかるさまです。
子どもが機嫌が悪いとき、泣いたり、すねたりすることがあります。
このときのさまが「ぐずぐず」です。
3つめは、天候がはっきりしないさまです。
梅雨時のような天気を指しています。
4つめは、物が煮え立つ音、またそのさまです。
煮物を火にかけていると「ぐずぐず」とした音がします。
このような音を指しています。
形容動詞としての意味は2つあります。
一つは、引き締まりがないさまです。
購入した豆腐を乱暴に扱って持ち帰ると、帰宅したときに形が崩れてしまいます。
このさまは「豆腐がぐずぐずに崩れる」と表現できます。
もう一つの意味は、態度がはっきりしないさまです。
何かを決めなければならないとき、どのような態度をとるのか明確でないことなどをいいます。
「ぐずぐず」の使い方
いくつもの意味があり、さまざまな事柄に使用されてます。
はっきりしない、動作がゆっくりで無駄に時間を使う、といった意味で使われることが多いです。
「だらだら」とは?
「だらだら」には4つの意味があります。
1つめは、液体の流れがとまらずに流れ続けることです。
指を包丁で切ってしまいました。
血がたくさん流れ続けています。
このさまを「血がだらだらと流れる」といいます。
2つめは、道の斜面が急ではないことです。
「だらだらとした坂道」などといいます。
3つめは、変化があまり見られない状態が続くさまです。
会社の会議は、内容に進展がないまま、長時間続くことが珍しくありません。
このさまは「会議がだらだらと続く」と表現できます。
4つめは、気分がゆるんで引き締まりが感じられないことです。
家でいつまでもソファに寝転がっているような状態です。
「だらだら」の使い方
4つの意味があり、使われる場面が違います。
液体が流れ続ける、ゆるい坂が続くなど、同じような状態が続くことを指して使われることが多いです。
「ぐずぐず」と「だらだら」の違い
「ぐずぐず」は、動作がゆっくりしているさま、はっきりしないさまを主にいいます。
「だらだら」は、変化に乏しいさま、同じような状態が続くさまをいいます。
まとめ
「ぐずぐずしていないで」「だらだらしていないで」のように似た使い方がされますが、それぞれの言葉の意味は異なります。