心理学やスピリチュアルの本を読んでいると、「深層心理」と「潜在意識」という言葉にぶつかることがあります。
どちらも似た用語に思えますが、中身は少しずつ違っています。
この記事では、「深層心理」と「潜在意識」の違いを分かりやすく説明していきます。
小さな差に気づいて、心のはたらきを正しく理解していきましょう。
「深層心理」とは?
深層心理とは自分では気づかないけれども、確かに働いている心の動きのことを指しています。
「深層」にはいつもは隠れている部分という意味があります。
そのため深層心理は、おもてには出ない裏の感情や心の変化をあらわしています。
ドイツのフロイトという精神科のお医者さんは、心の動きを広く研究したいと思って深層心理学の礎となるものを作りました。
フロイトの有名な言葉に「心は氷山のようなもの」があります。
私たちは自分で自分の心を理解しているように思えても、本当はちっとも理解していないというのが、この言葉に表現されています。
私たちの行動に大きく影響しているのが、無意識の感情つまり「深層心理」です。
深層心理を調べていくと、その人がなぜそんな行動を起こすのか知ることができます。
その人の本当の姿に近づけるのが深層心理なのです。
「潜在意識」とは?
潜在意識とは、無自覚のうちに抱いている意識のことです。
メンタルトレーニングで使われる言葉で、自分では気づいていない「無意識の心の領域」を示しています。
もし心にオンとオフの電源があるのなら、潜在意識はそのどちらでもないスリープ状態になっている意識のことです。
潜在意識とよく比べられるのが、顕在意識という言葉です。
顕在意識とは自分で気づいている意識のこと。
電源がオンになっている、自覚できる意識のことです。
最近ではアスリートや芸能人のメンタルトレーニングの一環として、潜在意識が利用され始めています。
潜在意識をうまく引き出すことによって五感が研ぎ澄まされて、自分では気づかない力が発揮できたり、仕事や恋愛がうまくいったりします。
海外では潜在心理を専門にあつかう大学も生まれるなど、研究が日々進んでいます。
「深層心理」と「潜在意識」の違い
似ている言葉のため、判別がつきにくいのが「深層心理」と「潜在意識」です。
「深層心理」と「潜在意識」の違いを、分かりやすく解説します。
・意識の中に、心理がある
研究者によっても判断が分かれやすいのが「深層心理」と「潜在意識」です。
どちらも自分ではコントロールしにくい、無自覚の心の動きや意識のこと。
自分では気づいていないという点は共通していますが、それが「心理レベル」なのか「意識レベル」かで異なってきます。
心理学でよく使われるのが深層心理。
対してメンタルトレーニングで用いられるのが潜在意識です。
意識は脳の動きをあらわす言葉なので、イメージとしては潜在意識の中に深層心理があるという状態になります。
まとめ
「深層心理」と「潜在意識」について分かりやすくお伝えしました。
どちらも無自覚の心の動きや意識をあらわしています。
自分の心や相手の心を知る、ひとつのキッカケにしてみてください。