この記事では、「さける」と「よける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「さける」とは?
「さける」は漢字で「避ける」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「人やものごとで、関わると自分に好ましくないことが生じると思われる場合、意識してそれから離れること」という意味で、自分にとって不都合であったり、不利益が生じると思われる人や物と関わらない様にすることを言います。
2つ目は「自分の都合が悪くなるとなると思われる言動を控えること」という意味で、自分で自分の首を絞めるような言動をしない様にすることを言います。
3つ目は「ものから身をかわす」という意味で、「よける」と同じ意味です。
上記に共通するのは「好ましくないものから遠ざかる」という意味です。
「さける」の使い方
「さける」は「人やものごとで、関わると自分に好ましくないことが生じると思われる場合、意識してそれから離れること」「自分の都合が悪くなるとなると思われる言動を控えること」「ものから身をかわす」という意味で使われます。
動詞として「さける・さけた」「さける・さけられた」と使われたり、副詞として「さけて」と使われたりします。
基本的に、自分にとって好ましくないものから離れることを言い、実際にある物だけではなく抽象的な事柄に対しても使われる言葉です。
「よける」とは?
「よける」も「避ける」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「それに触れたり出会ったりしない様に、身をかわすこと」という意味で、道のわきや物の影などに身を寄せることを言います。
2つ目は「事前に災難から逃れようとすること」という意味で、災いへの対策を立てて逃れることを言います。
3つ目は「別にとっておく」という意味で、あるまとまりから一部取り除いておくことを言います。
上記に共通するのは「行動してかわす」という意味です。
「よける」の使い方
「よける」は「それに触れたり出会ったりしない様に、身をかわすこと」「事前に災難から逃れようとすること」「別にとっておく」という意味で使われます。
動詞として「よける・よけた」「よけられる・よけられた」と使われたり、副詞として「よけて」と使われたりします。
基本的に、自分にとって好ましくないものから、行動して身をかわすことに使われる言葉です。
「さける」と「よける」の違い
「さける」は「好ましくないものから離れることを言い、実際にある物だけではなく抽象的な事柄に対しても使われる」という意味です。
「よける」は「自分にとって好ましくないものから、行動して身をかわすこと」という意味です。
「さける」の例文
・『ラッシュ時間をさけて通勤する』
・『彼女が人目をさけて会いたがる』
・『彼は具体的なコメントをさけた』
・『誰もが戦争はさけたいと思っている』
「よける」の例文
・『直射日光をよけて歩いた』
・『風をよける為にシートを張った』
・『自転車をよけ損ねてぶつかった』
・『私の分は先によけてあります』
まとめ
今回は「さける」と「よける」について紹介しました。
「さける」は「近寄らないこと」、「よける」は「動いて身をかわす」と覚えておきましょう。