治安を守る仕事に「検察」と「警察」があります。
この記事では、「検察」と「警察」の違いを分かりやすく説明していきます。
憧れのお仕事を、くわしく見ていきましょう。
「検察」とは?
検察とは、検察庁で働いている人のこと。
警察官が捕まえた犯人をくわしく調べて、裁判にかけるべきか、許してあげるか決める仕事です。
具体的には事件の背景について調べて、犯人の証拠をひとつひとつ集めていきます。
調べている途中で犯人に釈放の余地があると判断すれば、不起訴(起訴しないこと)の処分にすることもあります。
検察庁は区検察庁から、最高検察庁まで色々あります。
北海道から九州まで地方におかれた検察庁もあり、採用されるといずれかの検察庁に派遣されます。
多くの人が安心して暮らせるように努力する、まさに縁の下の力持ちのような仕事です。
「警察」とは?
警察とは、事件が起きたらまっさきに現場に急行する人のこと。
悪い人がいないかパトロールをし、110番通報があればいち早く住民のもとに駆けつけます。
また逮捕をおこなったら警察署にて「なぜ事件を起こしたのか」被疑者をくわしく取り調べて、真相を解きあかしていきます。
警察で働くためには、国家公務員の試験を受ける必要があります。
警察官と警察行政職員のどちらを受けるか決めて、合格点以上であれば警察学校への入学がゆるされます。
警察学校では、警察官としてあるべき知力と体力をやしないます。
警察学校でスキルを積んだあとは、いよいよ新人警察官としての任務がスタート。
先輩警察官と一緒に、街の治安をまもる仕事をおこないます。
ときには命の危険をともなうこともありますが、その分大きなやりがいが実感できる仕事です。
被害者の心の痛みに寄り添いながら、地域の平和のために貢献していけます。
「検察」と「警察」の違い
とてもよく似ているのが、検察と警察のお仕事です。
「検察」と「警察」の違いを、分かりやすく解説します。
・警察の仕事を、手助けするのが検察 検察も警察も、どちらも事件について調べる仕事。
傍から見ると、同じような職種に見えることもあります。
凶悪事件が起きたときに、まず現場に行くのが警察。
そして犯人を捕まえるのも警察の仕事です。
また犯人を捕まえたあと、犯人や事件にまつわる情報は警察から検察にまわされます。
検察は警察が取り調べをした資料をもとに、犯人が有罪なのか無罪なのか、さらに調査していきます。
そして裁判所に起訴すべきか、不起訴処分にすべきか決めます。
パトロールをおこない、犯人をつかまえるのが警察。
犯人と思しき人を、罪にあたるか調べるのが検察です。
まとめ
「検察」と「警察」の違いを分かりやすく、まとめてお伝えしました。
どちらも社会の治安をまもる重要な職種です。
検察は検察庁に勤める人。
警察は警察官のことです。
警察が捕まえた犯人をさらに調べて、起訴した方がいいのか不起訴にした方がいいのか、最終的に決めるのが検察です。
違いを知って、仕事選びのヒントにしていきましょう。