法律にまつわるお仕事に「検事」と「検察官」があります。
この記事では、「検事」と「検察官」の違いを分かりやすく説明していきます。
具体的な仕事内容を、ひとつずつ学んでいきましょう。
「検事」とは?
検事とは、検察官の役職のひとつ。
主な仕事は、事件をくわしく調べること。
また警察から上がってきた犯人の情報を調べて、罪に問えるか判断することです。
検事になるためには、大学卒業後に法科大学院で学びをすすめることが基本。
検事になるための司法試験が待ち構えているので、これを突破することが大切になってきます。
司法試験は難易度が高いためかなりの困難が予想されますが、晴れて合格すると検察官の切符をようやく受け取ることができます。
多くの人が大学を卒業してから検察庁に入るまで、約4年~5年かかります。
また検察庁に入ったあとは、副検事として経験を積む必要があります。
副検事としてキャリアを重ねたあとに、ようやく検事に。
上司である検事長や検事総長の指導のもと、日夜訓練をつんでいきます。
検事に向いているのは、途中で投げ出さない人。
事件の真相をあきらめずに調べていける、粘り強さも求められます。
「検察官」とは?
検察官とは、検察庁に勤めているすべての人のこと。
実際には検察官といっても、色々なポストがあります。
仕事内容も少しずつ異なっていますが、いちいち区別するのは大変なので、まとめて検察官といっています。
検察官は警察官と、裁判官の橋わたしのような存在です。
警察が捕まえてきた容疑者をもっと深く調べて、起訴するか不起訴にするか判断します。
また裁判になったとき、裁判官に対して「どのくらいの刑が妥当なのか」意見することもできます。
つまりひとつの事件を、大きく変える可能性があるのが検察官という仕事。
事件や犯人と、真正面から向き合う必要があります。
検察官になると各都道府県におかれた地方検察庁や、最高検察庁など各地を転々とします。
法律にまつわる語彙を知っているほか、論理的に説明できる力がもとめられます。
「検事」と「検察官」の違い
どちらも、とても似ている専門職です。
「検事」と「検察官」の違いを、分かりやすく解説します。
・検事は検察官の中の、ひとつのポスト 「検察官」は検察庁に勤めている人のこと。
また検事は、検察庁のひとつの役職です。
そのため検察官という括りの中に、検事があると覚えても差し支えありません。
また検事は等級が細かく決められています。
そして等級ごとに、お給料が定められています。
たとえば検事18号という等級では、月給は24万円。
のぼりつめて検事5号になると、月収はおよそ70万円になります。
次長になると、月収は軽く100万円を超えます。
まとめ
「検事」と「検察官」の違いを分かりやすくお伝えしました。
検事は検察庁につとめる、ポピュラーな役職のこと。
検察官は検察庁につとめる役人のことです。
検察官の中に刑事も在籍しています。
小さな疑問をおさえて、仕事に対する知識を増やしていきましょう。