ふと目にした熟語の違いが分からず、頭を抱えてしまうこともあります。
この記事では、「時代」と「次代」の違いを分かりやすく説明していきます。
日本語力をつけていきましょう。
「時代」とは?
時代(じだい)とは、歴史的なまとまりのこと。
気の遠くなるような、長い時間の束のことです。
国のこれまでの歩みを知るために、用いられます。
時代は「時の代」と書きます。
「代」という漢字には、期間という意味があります。
王さまが統治していた月日というニュアンスも含まれています。
時代があることによって、過去から現在までを順序立てることができます。
そしてどんなリーダーがいて、どんな政治がおこなわれていたのか。
その特徴を追っていけます。
使い方としては「弥生時代についてレポートを書く」や「戦時中の時代背景をしらべる」や「昔の時代を思わせる、レトロな建物」などがあります。
大昔や過去を調べるときに、用いる表現です。
「次代」とは?
次代(じだい)とは、次の代のこと。
これから訪れる、次の時代をあらわします。
「子どもや孫の代」という意味で使われることもあります。
次代は文字通り「次の代」とあらわします。
代というのは「主が活躍している期間のこと」。
つまり次代というのは「次の主になった、あたらしい時代」のこと。
今の時代のあとにやって来る、輝かしい未来を指しています。
具体的な用い方としては「新入社員に次代を担うための、研修会を準備した」や「次代のリーダー」そして「次代に残したい教訓」などがあります。
ちなみに「次代を担う」とは、次の世代としての責任をまっとうすることです。
「時代」と「次代」の違い
どちらも「代」が付いているので、使い分けに苦慮します。
「時代」と「次代」の違いを、分かりやすく解説します。
・過去は「時代」未来は「次代」
どちらも「じだい」と読めるため、聴いただけでは判断できないこともあります。
社会の授業などで用いられるのは「時代」。
時代とは鎌倉時代や江戸時代にあらわされる、長い年月のまとまりのこと。
それに対して「次代」というのは、次の世代。
若い世代のことをあらわします。
これからやって来る未来のことを「次代」と呼びます。
そのため単純に昔のこと、過去について話しているときは「時代」を。
未来について話しているときは「次代」をチョイスしておくと良いでしょう。
日常でよく使われるのは「時代」。
あまり使用頻度が多くはないのが「次代」です。
まとめ
「時代」と「次代」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「じだい」と読む熟語です。
時代は弥生時代や室町時代のような、長い年月のまとまりのこと。
次代は次世代つまり、次の代のことです。
時代は過去を調べたり、昔を懐かしく思ったりする時によく用います。
また次代は年長者が若者に対して、期待をこめる時に使います。
時代と次代の違いをおさえて、日々の生活に活かしていきましょう。