地方の機能について調べていると、よく似た表現に悩むことがあります。
この記事では、「地方自治体」と「地方公共団体」の違いを分かりやすく説明していきます。
この機会に、小さなわからないを分かるに変えていきましょう。
「地方自治体」とは?
地方自治体とは、地方公共団体の俗称のこと。
簡単に言うなら、地方に点在している行政機関のことです。
また国から「ある程度のことは任せているからね」と自治機能をゆだねられている機関です。
地方自治体にはきちんとした定義がないので「地方にある自治体」そして「そうした自治体がおこなっているサービス」をまとめて地方自治体と呼ぶ場合もあります。
もともと「自治(じち)」という言葉には「自分のできる範囲で、問題を解決していく」という意味があります。
誰かの指図は受けずに、自分の問題は自分で処理していくというニュアンスです。
地方自治体の仕事は色々ありますが、例えば小学校の運営をおこなう、図書館をつくる、ダムを建築する、ゴミを回収するなども地方自治体のサービスになります。
どんな都市や街にしていくかは、地方自治体のリーダーシップに委ねられています。
「地方公共団体」とは?
地方公共団体とは、市や町、都道府県を管轄している地方の公共団体のことです。
法律に明記されている、正式名称になります。
地方公共団体には、普通地方公共団体と特別地方公共団体、大きく2つの区別があります。
多くは普通地方公共団体にはいりますが、特別区と決められたものは特別地方公共団体になります。
ちなみに東京都の23区は、特別地方公共団体です。
地方公共団体のおもな仕事は、そこで暮らし働く人たちが明るい毎日を送れるように、サポートをすること。
そのために議会を開いて、どんな街づくりをおこなっていくのか話し合っています。
最近では「観光や広報」に力をいれるユニークな地方公共団体も生まれてきています。
国からの税収だけに頼らない街づくりをどうおこなっていくか、課題も残されています。
「地方自治体」と「地方公共団体」の違い
どちらも地方行政にまつわる言葉です。
「地方自治体」と「地方公共団体」の違いを、分かりやすく解説します。
・正式名称は地方公共団体 「地方自治体」と「地方公共団体」はどちらも、とてもよく似ている言葉です。
「地方自治体」はニュースなどでもよく耳にするキーワードですが、正式名称は「地方公共団体」。
地方公共団体を、わかりやすく言い換えたものが地方自治体になります。
どちらも都道府県や市町村などの行政機関のことですが、テストや資格試験では「地方自治体」と答えるとバツになってしまうので気を付けておきましょう。
まとめ
「地方自治体」と「地方公共団体」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも地方を管轄している地方の行政機関のこと。
地方公共団体が正式名となり、地方自治体は分かりやすく言い換えた名になります。
豊かで明るい暮らしのために、必要な組織です。