この記事では、「扮する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「扮する」とは?意味
他の人に似るように外観を整えること、ふりをすることです。
「扮」という漢字には、よそおう、かざるという意味があります。
装うには、身なりを整えて美しく飾る、表面や外観にてを加えて他のものに見せかける、といった意味があります。
飾るには、物を添えたり、手を加えたりすること、取り繕うことという意味があります。
こういったことから、「扮する」とは、他のものに似せて外観を整えること、ふりをすることを指しています。
「扮する」の概要
「扮する」は、特に俳優が役の身なりをすることをいいます。
扮装するともいいます。
俳優は演じているとき以外は、その人そのものでいます。
誰かになりきろう、誰かに似せようとしているわけではありません。
このときは「扮して」いない状態です。
ドラマや映画などに出るときに、いつもの自分のままで出てしまっては、ドラマや映画の物語が成り立たなくなってしまいます。
そこで、登場人物になりきることをします。
このとき、役の身なりをし、そのことを「扮する」といいます。
たとえば、俳優のAさんがドラマで内科医を演じることになったとします。
Aさんは医学部を出ていないので、医師の資格はありません。
内科医が当然持っているであろう技術もありません。
しかし、ドラマの中では内科医になりきります。
服装は白衣を着るなどして、内科医のように見せます。
このことを「Aが内科医に扮する」といいます。
キャラクターが別の何かの格好をすることもいいます。
たとえば、パイロットの格好をする、飼育係の格好をするなどです。
この場合は「キャラクターがパイロットに扮する」などということができます。
キャラクターの場合だと、着ぐるみを着せられているような格好になることがあります。
「扮する」とは、自分以外の何かに似せること、見せかけをすることです。
「扮して」いるときには、外観を他のものに似せているだけでなく、中身も自分以外の何かになりきっていることが珍しくありません。
ドラマや映画などでは、俳優がある役に「扮して」いるとき、見た目だけでなく中身まで役の人物そのもののようです。
「扮する」の言葉の使い方や使われ方
俳優が役の身なりをすることを指して使用することが多いです。
俳優以外のことにも使用できます。
人に使われることが多い言葉で、動物や物にはほとんど使用しません。
エンタメ情報などで使われることがありますが、日常会話ではあまり使用されません。
「扮する」の類語や言いかえ
「装う」「見せかける」が似たような意味を持つ言葉です。
装うは飾ること、見せかけるは実際にはそうでないけれど、そうであるように見せることを意味しています。
「扮する」も実際にはそうでないけれど、他のものであるかのように見せることを意味しています。
まとめ
他のもののように見せかけることを意味する言葉です。
特に俳優が行うものについていいます。