マンションのチラシなどを見ていると、似たようなフレーズに目を奪われることもあります。
この記事では、「住む」と「住まう」の違いを分かりやすく説明していきます。
小さな疑問をすばやく拾っていきましょう。
「住む」とは?
住むとは、そこで暮らすということ。
朝食を食べたりガーデニングを楽しんだり夜になったらお酒を嗜んだり、住民としての当たり前の生活をおこなうことです。
「住む」の「住」という漢字には「その場所にとどまる」という意味があります。
とどまるとは、動かないということ。
基本的にはそのエリアから、外に出ないことです。
そのため「住む」というのは、長時間その住まいで過ごすという意味があります。
会社や職場などは、あくまで仕事をおこなう場所。
学校も勉強をおこなう場所なので「住む」とはいえません。
使い方としては「都会を離れて、田舎に住む」や「両親と一緒に住む」そして「住む家をさがす」などがあります。
過去について話すときもあれば、未来や希望について話す場合もあります。
「住まう」とは?
住まうとは、暮らしていること。
暮らし続けることです。
日常会話ではあまり使われない、おしゃれな響きの言葉になります。
もともと「住まう」とは「住まふ」のこと。
「ふ」が変化したものが「住まう」です。
「住まう」という表現には「~し続ける」というニュアンスも含まれています。
また丁寧に暮らしを送るという意味合いもあるので、とても落ち着いていて上品なフレーズになっています。
単なる住居としての役割ではなく、幸せに暮らすという訳もはいっているのが「住まう」です。
想像力を大きくかきたてる言葉といえるでしょう。
住まうの例としては「瀟洒なマンションに住まう」や「都会の一等地のレジデンスに住まう」などがあります。
おもに不動産広告のキャッチコピーに使います。
「住む」と「住まう」の違い
同じような言葉でも、送り仮名によって与えるイメージは大きく変わってきます。
「住む」と「住まう」の違いを、分かりやすく解説します。
・ラグジュアリーなのは「住まう」
「住む」と「住まう」は、どちらも同じ生活する・暮らすという意味があります。
ただ使用するシーンは少し異なっています。
「住む」は話し言葉でも、書き言葉でもつかえるオールマイティな言葉。
日常生活でよく目にするのは「住む」になります。
一方で「住まう」は、話し言葉ではあまり使われないフレーズ。
主に分譲マンションや戸建て住宅のセールス・キャッチコピーに用いられます。
そのため庶民的で親しみやすいのは「住む」。
おしゃれで高級感があるのは「住まう」です。
TPOに合わせて、使い分けしていきましょう。
まとめ
「住む」と「住まう」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも生活するという意味合いがある言葉です。
住むはよく使われる言い回し。
住まうは話し言葉では、あまり使われない語句です。
日常生活で用いるのは「住む」なので、覚えておくといいでしょう。