この記事では、「ロス」と「無駄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロス」とは?
「ロス」の意味は以下の通りです。
1つ目は「役に立たないことにむやみに費やすこと」という意味で、返って損をする使い方のことを言います。
2つ目は「失って悲しむ気持ち」という意味で、大切なものを失って心にぽっかりと穴が開いた様に感じる様子を言います。
上記に共通するのは「失う」という意味です。
「ロス」は英語の「loss」が日本語化した言葉で、「失うこと」「人が亡くなること」「損失」「なくすこと」「敗北すること」「取り損ねること」などの意味があります。
「ロス」の使い方
「ロス」は「役に立たないことにむやみに費やすこと」「失って悲しむ気持ち」という意味で使われます。
日本語では名詞・形容動詞として「ロスだ・である」「ロスが生じる・生じた」「ペットロス」などと使われます。
基本的に、むやみに費やして返って損をすることや、大切なものを失って落ち込む様子に使われる言葉です。
「無駄」とは?
「無駄」は「むだ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しても役に立たないこと」という意味で、それをするだけの価値や見返りがない様子を言います。
2つ目は「余計なおしゃべり」という意味で、「無駄口」の略になります。
上記に共通するのは「役に立たない」という意味です。
「無」は「~ない」という意味、「駄」は「馬に積まれた荷物」という意味です。
昔は荷物を運ぶ手段として馬が使われていました。
「馬の背中に荷物を載せていること」=「商売が成り立つ」=「お金が儲かる」という意味、「無駄」で「お金儲からない」=「役に立たないこと」という意味で使われる様になりました。
「無駄」の使い方
「無駄」は「しても役に立たないこと」「余計なおしゃべり」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「無駄だ・である」と使われたり、形容詞として「無駄な」と使われたり、副詞として「無駄に」と使われたりします。
基本的に、やるだけの価値や見返りがない様子に使われる言葉です。
「ロス」と「無駄」の違い
「ロス」は「むやみに費やして返って損をすること」「大切なものを失って落ち込む様子」という意味です。
「無駄」は「やるだけの価値や見返りがない様子」という意味です。
「ロス」の例文
・『日本チームはロスタイムで逆転負けした』
・『今からオフィスに戻ると大幅な時間のロスだ』
・『昨日のシステム障害によるロスを取り戻さなくてはならない』
・『彼女は愛犬を失いペットロスに陥っている』
「無駄」の例文
・『雨が降るから花に水をやるのは無駄だよ』
・『作業の無駄を省いて効率的にする』
・『コンビニに行くとつい無駄遣いをしてしまう』
・『無駄な抵抗はやめて大人しく出てきなさい』
まとめ
今回は「ロス」と「無駄」について紹介しました。
「ロス」は「失うこと」、「無駄」は「役に立たないこと」と覚えておきましょう。