この記事では、「純真」と「純粋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「純真」とは?
心にけがれがない、邪心がなく清らかなことを意味する「純真」。
心にけがれがないとは、他人を妬む気持ちがない、憎しみがない、恨みがない、といったようなマイナスの感情がないこと、欲望や悪い感情がないこと、などと意味しています。
そのような感情を持たないことを「純真」と言います。
このような意味から「純真」の類語には、「ピュア」や「清白」、「清らか」、「純白」、「他愛ない」、「天真爛漫」などがあります。
「純真」の使い方
「純真」には、「純真無垢」といった言葉があります。
「純真無垢」には、心が清らかで飾り気がないという意味があります。
そのほか、「純真なさま」や「純真に」、「純真な人」、「純真な笑顔」、「純真な気持ち」、「純真な答え」などがあります。
「純粋」とは?
「純粋」は、いくつかの意味を持つ言葉です。
まず、混じりけのない、雑多なものが混じっていないといった意味があり、そのほか、邪念や私欲がないこと、そののとだけを一途に行うこと、といった意味があります。
また、哲学においては、外的、偶然的なものを含まず、それ自体における内的な普遍性、必然性を意味するほか、学問では、応用を考えず理論だけを追究する分野といった意味があります。
これらの意味の中でも、一般的に「純粋」は、混じりけのないことを意味する言葉として用いられています。
このような意味から「純粋」の類語には、「混じりけのない」や「潔白」、「純一無雑」、「イノセント」、「無垢」、「クリーン」などがあります。
「純粋」の使い方
「純粋」には、「純粋に生きる」や「純粋な性格」、「純粋な気持ち」、「純粋な愛」、「純粋な情熱」、「純粋な水」、「純粋な喜び」、「純粋な色」などといった使い方があります。
「純真」と「純粋」の違い
「純真」と「純粋」は異なった意味を持つ言葉です。
時には同じような意味として用いられることがありますが、基本、「純真」は、心にけがれがないことを意味し、「純粋」は、混じりけがないことを意味します。
そのため、「純真な人」と「純粋な人」とでは、少し意味が異なって栗と言えます。
「純真」の例文
・『彼女に純真な笑顔にいつも救われています。』
・『このまま、娘には純粋無垢で成長してほしい。』
・『彼女の純真な心に魅かれ、僕は彼女を好きになりました。』
・『少年のような純真さを持つ彼は、素晴らしい人間だと思う。』
「純粋」の例文
・『僕は、純粋な気持ちで彼女のことを好きになりました。』
・『彼女の言葉に僕は、純粋に傷つきました。』
・『この研究に純粋な気持ちで臨んだ結果、良い結果を出すことができました。』
・『喉が渇いているときほど、純粋な水のおいしさを味わうことができる。』
まとめ
以上のような違いを踏まえ、「純真」が適しているのか、「純粋」が適しているのか、考えたうえで使い分けることが大切です。