「目も綾な」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「目も綾な」について

「目も綾な」(めもあやな)は、現在では小説の中で見る機会があったり、年配の人が使うことがある程度で、普段はあまり見聞きしないかも知れません。

「目も綾な」の意味とは

「目も綾な」とは、「目にも鮮やかな」という意味の言葉です。

それほど美しいと言いたい時に使われますが、ただ鮮やかというだけでなく、眩しいほどに美しい様子を表現する為の表現です。

よって、そう簡単に使うべき言葉ではない点と、昔の(特に純恋愛)小説の中でよく見掛けた表現だということもあり(要は、古い言葉だという意味です)、今ではそれほど使われる機会はありません。

「目も綾な」の言葉の使い方

「目も綾な」と使うには、それなりのシチュエーションでないといけません。

眩しいほどの輝きを放っている対象にのみ使われる言葉なので、「目も綾な宝石類」などいう表現になるのが本来です。

しかし、現在では鮮やかな景色や光景に対して使われることも多く、そういった使い方をしても間違いではないとされています。

更に、それほど見掛ける言葉でもない為、その程度の拡大解釈をしても問題ないと考えていいでしょう。

「目も綾な」を使った例文

「目も綾な」を使った例文です。

本来の意味だけでなく、前述のような、多少拡大解釈をして使っている例も挙げていきます。

「目も綾な」の例文1

「成人式は目も綾な振袖を纏った姿で賑わっていた」

「目も綾な」は、最近では普通にこのような使い方をされています。

本来の意味ではありませんが、充分に意味が通ることから、誤用ではなく、「今風の使い方」と表現していいでしょう。

「目も綾な」の例文2

「日本ではまず見られない目も綾な光景は、海外旅行をしただけの価値があったと思われてくれた」

風景や光景に対して使っている例になります。

眩い(まばゆい)ほどのそれらの対して使っており、こういった使い方もよく見られます。

本来の意味と多少違う気はしますが、全く問題のない使い方です。

「目も綾な」の例文3

「目も綾なお宝を目の前にして、引き下がる訳にはいかなくなった」

宝石や金塊などを目の前にしているシチュエーションだと想定できる例文です。

このような使い方が本来の意味となりますが、ここまでに何度か書いているように、そこまで実際に眩しい存在ではなくても使える言葉です。

ただし、「珍しい」という意味ではないので、そこを勘違いしないようにしてください。

「目も綾な」の英語と解釈

「目も綾な」を英語で表現すると、“bright colors”となります。

直訳では「鮮やかな色」という意味ですが、「目も綾な」に近い意味だと考えていいでしょう。

“brilliant colors”とすると、もっと意味が近くなりますが、色そのものに拘った言い方になってしまうので、それが主題でない時には先の“bright colors”の方がいいかも知れません。

「目も綾な」の類語や類義表現

目も綾なと似た意味で使える言葉や表現です。

どれも、「鮮やかな」という意味で使える言葉です。

「目の覚めるような」(めのさめるような)

これは、鮮やかさで目が覚めるほどのという意味で使う言葉です。

また、体験的な事例からそのように表現することもあるので(極端に寒かったりした場合)、視覚的なものだけに使う言葉ではありませんが、使い方次第で類義表現になると考えてください。

「息をのむような」(いきをのむような)

こちらは、主に「美しさ」に対して使う言葉です。

よって、「目も綾な」の現在ではそのようにも使えるという表現(「とても鮮やかな」という意味)に相当すると解釈できます。

「目も綾な」もそうですが、どれも「〜な」という言葉なので、この後にその対象が続いて入ります。

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