この記事では、「うんぬんかんぬん」の意味を分かりやすく説明していきます。
「うんぬんかんぬん」とは?意味
もともとは“うんぬん”を強調するために、“かんぬん”という音とリズムが似ている意味のないものをつけた言葉です。
では、うんぬんの意味を調べていきます。
うんぬんは漢字で云々や云云と表記されます。
まず、1つ目の意味として語句の意味の後を省略するための言葉です。
周知の事をこれ以上説明しなくても伝わるであろう場合に途中でこの言葉を使って省略します。
2つ目の意味としては批評することや意見すること、口をはさむことに使用されます。
これは動詞の形で“うんぬんする”と表現されます。
3つ目には言うこと、言葉で表現することがむずかしく一言では言い切れないこと、または表現を控えて暗に示したい時にこの言葉に置き換える、という使い方です。
4つ目には文末に付けて、…ということである。
…という話。
という意味で用います。
「うんぬんかんぬん」の概要
この言葉自体は辞書には載っておらず、正式な日本語として扱われていません。
うんぬんというもともとある言葉になぜかんぬんがついたのか、ということですが日本語特有のリズムを繰り返すような言葉遊びから、発展したと考えられます。
「仲良しこよし」や「なんだかんだ」など同じように作られた言葉はたくさんあります。
では、うんぬんかんぬんはいつ頃から使われてきたのか調べていきます。
古い時代に使われているものの中で、この言葉を使った形跡が残されているのは、1974年の10月号の雑誌の中にこの言葉があります。
また、1980年代の国会会議録には4件、90年代では76件、2000年代では291件使われています。
「うんぬんかんぬん」の言葉の使い方や使われ方
現代においてよく使われている表現としては、うんぬんかんぬんじゃなく…という否定と一緒に表現されることがあります。
相手の言っていることの真意や要点がはっきり伝わらずにはっきり正しいことを言ってほしい時に使ったりします。
わりと相手の言葉を否定する表現に近いので、ビジネスや目上の人に使わないように気をつけなければいけません。
「うんぬんかんぬん」を使った例文(使用例)
これは先に挙げた意味の順に例文を載せていきます。
・『一本の木は折れやすいがうんうんかんぬんということわざ』 多くの人が知っていることわざなので後半をこの言葉で省略しています。
・『いまさら誤審で負けたことにうんぬんかんぬんする気はない』 口をはさむ、またはこの場合は抗議するという意味になりその気はない、という意味です。
・『うんぬんかんぬんの事情があり二人は別れてしまった』 あまり表現すべきでない事情であるためにこの言葉を使ってそれを表現しつつ内容は伏せています。
・『仕事が長引いて約束の時間にいけないとうんぬんかんぬん』 要するに相手がこのような内容の事を言っていると他者へ伝えるためにこの言葉を用いていて、と言っていますという意味です。
まとめ
うんぬんかんぬんという言葉は省略したり、隠したり、なんとなく言葉に出しにくいような言葉を表現する便利な言葉でした。