この記事では、「委託」と「外注」の違いを分かりやすく説明していきます。
「委託」とは?
「委託」は、企業側が自社のお仕事に就いて第3者にお仕事を依頼して引き受けてもらうことです。
この時、「委託先」は、企業からのお仕事を引き受ける代わりに報酬を得て依頼物を納品します。
その上で、「委託先」は企業側と提携関係にある企業と提携を結ぶことが多いです。
何故なら、お仕事を第3者に依頼する際、いろいろなところでお仕事を引き受けてもらうと必ず情報の漏洩が起こり、それらの特定が難しくなるが故、「委託先」は提携関係にある企業にお願いする方が安全になります。
「外注」とは?
「外注」は、「委託」と同じですが提携先と全く異なる会社にお仕事を依頼することで、お仕事をお任せする会社は、ここにまかせようという制約がないのが、「外注」です。
その為、様々なお仕事を引き受ける事業者にお仕事をお願いする分、個人情報や企業情報の漏洩が起きた場合、まったくと言ってよいほど情報漏洩の出所が分からないのです。
「委託」と「外注」の違い
「委託」と「外注」の違いは、意味は同じですが、提携先を持ちお仕事をお任せするか、提携先を持たずに仕事を依頼するかです。
「委託」はあくまで提携先にお仕事を任せるため、個人情報が漏れた場合、提携先が犯人ですが、「外注」の場合、提携先が不鮮明な為、個人情報の漏洩が起きた場合、原因の特定ができません。
その為、両者の違いは提携先としてみるか見ないかです。
「委託」の例文
・『コールセンターの業務委託を提携先に依頼する』
この例は、コールセンターのお仕事を提携先にお願いするという例です。
コールセンター事業をお願いする企業は、提携関係にある一社にお願いをするため、個人情報が漏れた場合、犯人の特定が容易です。
「外注」の例文
・『外注先は何件あったっけ?』
これは、自社のお仕事をお任せした事業者は何件あったかという例になります。
この場合、企業が自分たちのお仕事をよそにまかせていることがうかがい知れ、多数の事業者にお仕事を任せていますが、件数を把握してないという問題が生じているのです。
「外注」は複数、お仕事を任せている場合使用するケースが多いです。
まとめ
「委託」と「外注」の違いですが、両者の言葉としての意味は同じです。
ただ、「委託」は提携先にある一つの会社ですが、「外注」の場合、一つのお仕事を複数の会社にまかせるため管理が難しくなるという問題が生じます。
無論、お任せする会社を少なくすれば、管理も簡単になり、かつ自社の社員のお仕事能力の向上もできるのですが、第3者にお仕事をお任せしたほうが安価であると判断した場合、一社にお任せするか、複数の会社にお仕事をお任せしたほうがお得だと企業が判断した場合、「委託」か、「外注」を企業が行うのです。
なお、何故、企業がよそに仕事を任せるかは、自社で本来の自分たちがやるべき仕事をやるよりも正確にお仕事をこなせるという理由の他、自社の社員の労働能力よりも「外注」や「委託」事業者の方が労働能力が優れているなどの理由があり、時間単位の時給が「委託」や、「外注」先の方が安いという世知辛い判断によるものです。