国家の安全にまつわる仕事には、色々な呼び方があります。
この記事では、「警察」と「公安」の違いを分かりやすく説明していきます。
中身の違いを、詳しくおさらいしておきましょう。
「警察」とは?
警察とは刑事警察のこと。
治安を守るための組織のことです。
刑事ドラマに例えるのなら「デカ」と呼ばれるスペシャリストたちが刑事警察にあたります。
刑事警察のおもな仕事は、殺人や強盗・誘拐などの凶悪犯罪をあぶり出すこと。
現場に出かけて聞き込みをするほか、防犯カメラやインターネットを分析して、犯罪者を追い詰めていきます。
また犯人が逮捕されると、警察署で取り調べもおこないます。
刑事警察になるためには、まず国家公務員のテストを受けて警察官になることが第一条件です。
現場でキャリアを積み、上司に推薦状を書いてもらうか登用試験に合格する必要があります。
刑事警察は長時間の張り込みもあるため、体力と気力も必要な仕事です。
ドラマほど派手な作業ばかりではないものの、同時に大きなやりがいも感じられます。
「公安」とは?
公安とは公安警察のこと。
公安には公共の安全という意味があり、地域の安全をまもる警察組織です。
危険な犯罪が起こらないように、パトロールする部隊のことです。
ひと口に公安警察といっても、その仕事内容は色々あります。
危険なテロリストから人々を守るほか、北朝鮮の拉致問題の調査、スパイ活動の抑止もおこなっています。
公安警察になるためには、警察官の試験にパスし交番勤務などでまずは経験をつみます。
その後努力が認められると、上官から上層部に推薦してもらえるようになります。
凶悪なテロ組織に立ち向かったり爆弾処理に臨んだり、公安は命の危険をともなうこともあります。
けれども公安警察は、すべての警察官にとって憧れのポジション。
人気の部隊のため、ごくひと握りの警察官しかなれない狭き門となっています。
「警察」と「公安」の違い
警察官にまつわるポストは色々あります。
「警察」と「公安」の違いを、分かりやすく解説します。
・テロやスパイは公安
警察は刑事警察のこと。
公安は公安警察を、短くまとめた用語です。
どちらも同じように見えますが、仕事内容に差があります。
刑事警察はおもに、殺人事件や傷害事件の検挙や取り調べをおこないます。
それに対して公安警察は、テロやスパイそして拉致事件などの、組織ぐるみや国家ぐるみの犯罪に立ち向かいます。
一般的な事件は警察。
国際的な問題は公安とおさえておくと良いでしょう。
まとめ
「警察」と「公安」の違いを、分かりやすくお伝えしました。
どちらも警察官の所属部隊のことです。
警察は刑事ドラマでデカと呼ばれる人たちで、身近な犯罪を解決する集団のこと。
一方で公安は国家の安全のために、日夜パトロールや訓練、調査をおこなっている組織です。
専門用語の中身を知るとますます、警察官に対する理解が深まるようになります。