この記事では、「遅延」と「延期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遅延」とは?
遅延とは、ちえんという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば分かる様に、進み具合がぐずぐずしているやおそいといった意味がある遅の漢字に、時間が予定より長引くとかのばすといった意味がある延の漢字を加える事で誕生している言葉となっています。
だからこそ遅延は、予定された期日とか時間に遅れてしまう事や長引く事を意味しているのです。
「遅延」の使い方
遅延は、予定が遅れてしまう事を意味する言葉として使われる事が多く見られます。
具体的には、事故等の何らかのトラブルが原因で電車やバスといった交通機関のダイヤが乱れてしまい遅れが出た場合に、この遅延という言葉を使用して表現する事が多いです。
他にも配送で遅れが出た場合にも、この言葉が使用されたりします。
「延期」とは?
延期とは、えんきという読み方をする言葉です。
文字で表現されたこの言葉を見れば分かる様に、予定よりも長引くや長くのびるといった意味を有する延の字に、決められた一定の時間や決められた日時といった意味を持つ期の字を付け足す事で生じた言葉となっています。
そのため延期は、期限や期日を延ばす事を意味しているのです。
「延期」の使い方
延期は予め決めていた日程や期日等を延ばすという意味を表す際に用いられる言葉となっています。
例えば10月1日に予定されていたイベントが、様々な事情により開催が10月10日まで延ばす羽目になった際に、延期する、という形で表現したりするのです。
しかもこの延期という言葉は、延ばされた先の期限は特に設定されていません。
なので1日でも、1年後でも延ばす日数は関係なく、延期という言葉を使用可能です。
「遅延」と「延期」の違い
遅延と延期の文字を見比べれば、同じ延という文字が使用されているのと同時に、遅と期という明確な文字の違いを見付ける事が出来ます。
しかもどちらも、予定通りに行かない、といったやや似通った意味合いを表す言葉なので、混乱してしまう人もいたりするものです。
ただし遅延は、何らかの理由で予定時間よりも遅れが生じてしまった事を意味する言葉となっています。
一方の延期は、予め決められていた期限や期日が先延ばしになる事を意味しているのです。
「遅延」の例文
・『人身事故の影響で、通勤電車に大きな遅延が発生しています』
・『台風の被害により、この地域では現在、宅配便の配送遅延が起きている様です』
「延期」の例文
・『出演者がトラブルを起こしたお陰で、楽しみにしていた映画の公開が延期になりました』
・『雨の影響で、本日行われる予定だった運動会は来週に延期となりました』
まとめ
2つの言葉を比べれば、遅と期という使用されている漢字の違いを直ぐに発見する事が出来ます。
更に使われている漢字の違いから、表す意味にも相違点が生じているのです。
まず遅延ですが、交通機関や配送する荷物等の到着に遅れが生じた事を表す言葉となっています。
対する延期は、予め決まっていた期日や期限を先延ばしにする事を意味するのです。