この記事では、「演算」と「算出」の違いを分かりやすく説明していきます。
「演算」とは?
「演算」は、計算式を使用して計算を行う行動のみを指します。
つまり、足し算に引き算割り算の他掛け算などの計算式を用いて計算する式だけを「演算」と呼び、答えを示すことは別の問題として定義します。
なお、「演算」は、答えは出ていますが、答えは別で出すという仕組み上、万が一に値が計算できない場合、その「演算」に使用した公式は不適格と判断され、コンピューターにおいてはエラーとなるのです。
「算出」とは?
「算出」は、「演算」によって導き出された答えを人間が理解できる数字に置き換えることです。
「算出」の場合、計算式が成立していることが条件で、「演算」の公式に間違いがない場合、正しい答えを表示することが「算出」になります。
その為、前段階で計算式が間違っていた場合、答えが異なり、導き出される「算出」の値も変化してしまうのです。
「演算」と「算出」の違い
「演算」と「算出」の違いは、計算式だけを指し、答えは別とするか、計算式と答えをセットとするかです。
「演算」はあくまで数式を用いて計算をして答えを出しはしていますが、まだ答えは表示されません。
一方、「算出」は「演算」で計算したものを人間が理解できるよう表示しているという違いがあります。
「演算」の例文
・『物理演算』
この例は、物理的な力を計算式によって導き出すことで、テレビゲームなどに使用されている技術などを意味します。
「演算」は、あくまで計算して結果を数字で示すのですが、物理演算の場合、数字ではなく現象として示し、ポリゴンというコンピューターが作り出した物体で表示します。
なお、このケースでは、「演算」は、答えに至る公式と、答えは別で答えが数字ではない物体の動きになるポリゴンの動作です。
「算出」の例文
・『売上金額を算出する』
この例は、売上金を計算式で導き出して人間が分かる数字にするという例です。
「算出」は、人間が理解できる数式と答えになります。
まとめ
「演算」と「算出」の違いは、答えが異なり、「演算」は実は人間が理解できずとも成立し、ポリゴンなどの物理的な動作は人間が理解できる数字でなくともよくポリゴン自体の動きで理解を求めてもよいのです。
逆に、算出は、答えが分かったうえで公式が理解できる必要性があり、例えば、売上金の算出の場合、答えが表示されてそれを人間が理解してかつ、答えを導き出した公式も人間が理解する必要性があります。
その為、「演算」と比較した場合、パッと見てこの数字データはよくわからないが、結果を動かせば、なんだ、物理学的な運動を数字化したのかというのが「演算」で、「演算」は自然界のあらゆるものを計算できます。
逆に、「算出」は人間が分かることを重視しているため、いきなり、ポリゴンが動く様子を見せつけられて、それを数字データとして理解しろ、と言われても分からないが故、この場合、「算出」は成り立たないわけです。