この記事では、「退店」と「閉店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「退店」とは?
「退店」には2つの意味があります。
一つは、売り上げが芳しくなかったり、営業方針の転換をしたりなどで、店を閉めることです。
営業を終了して、その後ずっとその場所では営業をしないという意味になります。
デパートなどの大型商業施設の中に入っている店が、そこから撤退することも意味しています。
たとえば、あるデパートにA店が入っていたとします。
あるとき、デパートの運営方針が変わり、A店にはこのデパートがあわなくなり、ここでの営業をやめることにしました。
デパートからはA店がなくなります。
これを「退店」といいます。
もう一つの意味は、その日の勤めを終えて店から出ること、また客が店から出ることです。
仕事中、外に用事があって店の外に出ることがありますが、これは「退店」とはいいません。
従業員が店から出る意味では、その日の勤めが終わった場合をいいます。
「退店」の使い方
客や従業員が店から出るという意味で使用することが多いです。
どのような店なのか意味に含まれていないため、コンビニ、スーパー、デパート、飲食店など、さまざまな店についていうことができます。
「閉店」とは?
「閉店」には2つの意味があります。
1つめは、続いていた商売を終わりにすることです。
売上が芳しくない、年齢、体調など、さまざまな理由が考えられます。
どのような理由なのかは、この言葉の意味には含まれていません。
もう一つの意味は、その日の営業を終えて店を閉めることです。
店の扉を閉じて客が利用できない状態にすることを指しています。
その日は営業はしませんが、翌営業日にはまた店を開けます。
ずっと閉じていることではありません。
「閉店」の使い方
店を閉めるという意味で使用をします。
この閉めるとは、ずっと閉めたままでもう営業することはない、つまり商売は終わりという意味の場合と、今日の営業は終わりという意味の2通りがあります。
「退店」と「閉店」の違い
商売をやめるという意味が同じです。
「退店」はデパートなどから撤退する意味も含みますが、「閉店」は撤退という意味では使用しないことが一般的で、営業をやめるという意味合いです。
また、「退店」には店から人が出るという意味もあります。
「退店」の例文
・『食べたものを片付けてから退店する』
・『退店前に食器をさげてください』
・『10月にデパートから退店をする予定です』
・『昨日は21時に退店しました』
「閉店」の例文
・『閉店時間は20時です』
・『10年続けてきた店を閉店する』
・『8月に閉店をします』
・『閉店の紙が入口に貼られていた』
まとめ
2つの言葉は営業をやめるという意味が同じです。
しかし、大型商業施設などでの営業をやめるという意味では「退店」といいます。
また、「退店」は店から出ることも意味しています。