この記事では、「裁量で決める」の意味を分かりやすく説明していきます。
「裁量で決める」とは?意味
裁量とは、考えや経験値に基づき判断を行い、取扱うことです。
そのため、「裁量で決める」とは、その人なりの根拠に基づき、物事をどのように推し進めるのかを決断するという意味になります。
「裁量で決める」の概要
裁量で決めることを任される人は、ある程度の経歴や実績を持つ人であることが一般的です。
さらに上の役職に就いている人が、「あなたに任せるのでよろしく頼みたい」と指示する際に裁量で決めることを認め、任せます。
稀に、経験が伴わなくてもキャリアアップするチャンスを与えるという意味で任せることもあります。
ビジネス上で、自分の裁量で決めるチャンスを与えられるということは、それだけの実力があり信頼されているということ。
臆することなくチャレンジし、やり遂げることができればその後の活躍に弾みが付きます。
もし判断を誤って、思うような結果が得られなかったとしても次に繋がる何かが得られるため、辞退することなく励むといいでしょう。
裁量で決める事項は多岐に亘ります。
期日までに仕上げるためにはどのような進行が望ましいのか。
そのためには、どれくらいの人員と予算が必要なのか。
その他にも決めなくてはならないことがたくさんあるため、自分の裁量で決めることは大きなプレッシャーが伴います。
「裁量で決める」の言葉の使い方や使われ方
「裁量で決める」は、どのように使われているのか例文をご紹介します。
『今回の案件は、各担当者の裁量で決めることとする』 この場合は、日頃からお得意様のフォローを行っている担当者へ任せるという主旨です。
お客様それぞれに様々な事情があるため、普段から接している担当者のほうがきめ細やかな対応ができるであろう可能性が高いために、任せたほうが上手くいくとい見込みが立ちます。
『運営は現場の裁量で決めるほうが上手くいく』『裁量で決めることに躊躇いを感じる』というような使い方をします。
「裁量で決める」の類語や言いかえ
裁量で決めるということは、誰かの判断で行う「一任する」という言葉に言いかえることができます。
また、任せてしまうため「随意に~」という言い方もできます。
采配(さいはい)、指揮するという言葉も自分の判断に基づき指示をする意味を持つため、類語に相当します。
まとめ
裁量で決めるという言葉は、日常会話にはほぼ登場しません。
ビジネスシーンで使われる言葉なので、知って使いやすい言葉とは異なります。
もしも、裁量で決めるよう命令する立場にあるならば、任せることは上司としての器が大きいとみられることも。
自分ですべてを行う人だけが優秀なのではなく、誰かを信じて任せられる人はさらに優秀な人であり、上に立つにふさわしいと判断されます。
そんなポジションに立ったなら、ぜひ部下の裁量で決めることを任せてみましょう。