この記事では、「全容を掴む」の意味を分かりやすく説明していきます。
「全容を掴む」とは?意味
「全容を掴む」とは、「ぜんようをつかむ」と読みます。
「全容」とは、内容の全体の形や全てを表す言葉で、「掴む」とは強く手でしっかりと持つ、強くとらえるという意味があります。
「全容を掴む」の場合の「掴む」は実際に手で持つ事を表しているのではなく、全体を手に取るように把握する、知るという意味合いで使われます。
そのため「全容を掴む」の意味は、全体の内容をはっきりと知るという意味となります。
「全容を掴む」の概要
「全容を掴む」は、今まで物事の一部分しか見えていなかった物の全体をはっきりと見たり知る事ができた場合に「全容を掴んだ」と表現されます。
「掴む」は手で強く持つという意味ですので、全体を手に取ったように知るという意味の比喩表現として「掴む」という言葉が使われています。
そのため実際に手に取って持つのではなく、見たり聞いたりするなどしで把握します。
実際に形の分からなかったものを手に取って、その形の全てを知った時も「全容を掴んだ」と表現する事は無くはありませんが、基本的に手で掴んで全体を知る前にはある程度目で見て知る方が先となるため、「全貌を掴む」は手で持つというよりかは、視覚で把握するという意味が強くなります。
「全容を掴む」の言葉の使い方や使われ方
「全容を掴む」の使われ方としては、例えば巨大な絵画を目の前で見た場合はその一部しか見る事が出来ませんが、遠く離れる事で全体を見渡す事が出来、どういう絵なのか知る事ができます。
この場合「この絵の全容を掴んだ」などと表現されます。
また、「全容を掴む」対象となるものは、実際に存在している物とは限りません。
例えば、ミステリー小説は物語序盤で犯人が誰か明かされる事はありませんが、終盤に向かうにつれ謎が解けていき犯人は誰か、犯行のトリック仕組みなどが明かされます。
この場合「ようやく物語の全容を掴んだ」と言えるでしょう。
このように「全容を掴む」とは実際に手に取って全体を把握するという訳ではなく、目でみたり聞いたりして全体をはっきりと把握した場合に使われる言葉になります。
「全容を掴む」を使った例文
・『難解な問題の全容を掴むまでに1時間もかかってしまった』
・『明日の最終回で、このテレビドラマの全容を掴めると思うと楽しみで仕方がない』
・『この事件の全容を掴んだ警部は、犯人の元へ向かった』
まとめ
「全容を掴む」とは、内容の全体を手に取るようにはっきりと知るという意味になります。
実際に手に取る訳ではなく、目に見たり、耳で聞いたりして全体の様子を手にとるように知るという意味になります。