自分、または第三者が生まれた家や住んでいた家のことを話すことがあります。
 その時、「生家」や「実家」という言葉を使いますが、この二つの違いを改めて見ていくことにしましょう。
 この記事では、「生家」と「実家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生家」とは?
「生家」とは、その人が生まれた家のことを言います。
「生家」は第三者が使う言葉で、自分の事に対しては使いません。
 自分が生まれた家を言うには、「実家」または「生まれた家」と言った方が良いでしょう。
 例文では、「この家はあの有名な作曲家の生家だ」、「彼の生家はここです」などと使われます。
「実家」とは?
「実家」とは、自分、またはその人が結婚したり、養子に行ったりして、離れた元の自分の家のことを指します。
 または、自分やその人が生まれた家のことで、「生家」とも言います。
 他にも、進学や就職などで、親元から離れて暮らしている場合も、親が住んでいる家のことを「実家」と言います。
 親と一緒に住んでいる場合は、「実家暮し」または、「自宅」と言うことが多いようです。
 独身の人が「一人暮らし」の対比で、「実家暮らし」と使ったりします。
「自宅」と言うと、自分が住んでいる家という意味になるので、「実家」も、それ以外の住まいも含まれます。
 例文としては、「私は今度の休みに実家へ帰る」、「彼女の実家は遠い」などと使います。
「生家」と「実家」の違い
「生家」と「実家」の違いを、分かりやすく解説します。
「生家」は生まれた家のことを指し、「実家」は結婚や養子などで、その人が離れた家のことを言います。
 そのため、「生家」が「実家」のこともあります。
 中には、「生家」を引越ししてしまい、「実家」が「生家」ではない場合もあります。
 なので、必ずしも「実家」が「生家」だとは限りません。
 また、「生家」は第三者が使う言葉ですが、「実家」は自分でも使うことができます。
まとめ
 生まれた時から一生同じ家に住み続ける人もいれば、何度も引越しを繰り返して、住む家が変わる人もいます。
 また、「生家」が引越しをしてしまい、「実家」が「生家」ではなくなってしまう場合もあります。
 どんな家でも、自分が住んでいた家では当時の思い出があります。
「実家」に帰ることで、それを思い出す人もいるでしょう。
 また、すでに「生家」も「実家」も無くなっている人もいるかもしれません。
 ですが、形は無くなっても、思い出はずっと心に残っていきます。
 人は年齢を重ねて行くにつれ、嫌な思い出は忘れてしまい、良い思い出や楽しい思い出だけが記憶に残って行くようです。
 同じ出来事があったとしても、その解釈が変わっていくのでしょう。
「実家」から離れて暮らしていると、普段はあまりそれを思い出すことは少ないかもしれません。
 ですが、時々、「実家」のことを思い出してみるのも良いでしょう。
 そして、「実家」に帰る時、または帰ることができるようになったら、また、「実家」で新しい思い出を作って行きたいものです。


