「おしめ」とは?
おしめという表現は昔の人が使っている言葉だ、と思っている人もいるのではないでしょうか。
これは赤ちゃんに対し「湿っている」という表現に丁寧な表現の「お」がついたことで、おしめという表現になったものです。
後ほど述べますが、赤ちゃんに対して「湿っている」という言葉が使われ、そこから変化したという事ですので、おしめという表現は赤ちゃんにしか使えません。
「おむつ」とは?
それに対し、おむつは「むつき」と呼ばれる赤ちゃんの産着に「お」をつけたところから始まった表現です。
つまり、おむつの方がおしめという表現よりも正式である、ということがわかります。
赤ちゃん用のおむつを束ねて飾りをつけ、誕生祝いとしておむつケーキを送る人が増えていると言われています。
ダイパーケーキ、ベビーケーキ、などと言われることもありますが、おしめケーキとは言いません。
最近ではケーキだけではなく、お寿司など様々なアイディアが提供されています。
「おむつ」と「おしめ」正式は?
おむつという表現とおしめという表現はどちらも同じ意味を持ち、布や素材、あるいは形が違う、などという違いはありません。
どちらを使っても問題ありませんが、正式にはおむつという表現が正しいと言えるでしょう。
「おしめ」は基本的に赤ちゃん以外に使えない?
おしめという表現は「赤ちゃんが湿っている」という言葉から作られた言葉ですので、あくまでも赤ちゃんのおむつを指します。
しかし、おむつというのは大人が使うものも指しており、赤ちゃんが使うものはそのうちの1つ、と覚えておきましょう。
一般的にはおむつと言えば赤ちゃんや介護用のおむつ、医療用のおむつ、などという意味を持ち、おしめと言えばあくまでも赤ちゃんに対して使うおむつ、ということになります。
「おむつ」の由来
先ほども述べた通り、おむつという言葉は「むつき」と呼ばれた赤ちゃんの産着から使われるようになった言葉です。
「お」が付き、「き」が省略されました。
これは平安時代から使われており、赤ちゃんに着せる肌着やふんどしなどという意味があったと考えられています。
「おしめ」の由来
おしめは「湿布(しめし)」変化したものであり、「御湿」と表記する場合もあります。
赤ちゃんに語り掛ける時に使われた言葉だったため、赤ちゃん用のおむつを指す時のみに使われます。
大人用のおむつを指す場合はおしめとは言いません。
「布おむつ」と「紙おむつ」の違い
同じおむつであっても、布おむつを使う人もいれば紙おむつを使う人もいるのではないでしょうか。
どんな赤ちゃんであっても、おむつは必要です。
布おむつは布でできたおむつであり、洗濯をすることで繰り返し使えます。
紙おむつは使い捨てのオムツであり、洗濯の必要がありません。
いまだにどちらも人気がありますが、人によって、そして様々な理由によって、布おむつや紙おむつを使い分けている人もたくさんいます。
まず、布おむつは洗濯して繰り返し使えるため、経済的に負担になりません。
おむつ代を気にすることなくおむつを替えてあげられるため、赤ちゃんとお母さんのスキンシップの時間が増えるとも言われています。
しかし、布であるために吸水性が悪く、オムツを替える頻度が高くなる、洗濯物が増える、外出先で洋服が汚れてしまいやすい、洗濯物が増えるために時間をとられてしまい赤ちゃんとのスキンシップが取れない、などというデメリットも指摘されています。
紙おむつは使い捨てのおむつになりますので後始末が困難ではなく、洗濯する必要がない、コンパクト、などといった利便性もありますが、その一方で何といってもお金がかかる、というデメリットもあり、おむつ代だけでも年間7万円ほどの出費があると考えられています。
トイレットトレーニングを始めたら「濡れている」という不快感を教えるために布おむつを使ったり、家では布おむつだけど外出する時には楽な紙おむつを使う、夜はおねしょが心配で紙おむつを使う、と使い分けている人もいます。