この記事では、「計る」と「図る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「計る」とは?
「計る」は「はかる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある基準を元に数を調べること」という意味で、主に計測して数字を決めることを言います。
2つ目は「ある基準を元に度合いを調べること」という意味で、ものごとを総合的に考えた度合いのことを言います。
3つ目は「推しはかって見当を付けること」という意味で、タイミングや予想などの目安を付けることを言います。
上記に共通するのは「まとめて数える」という意味です。
「計る」の使い方
「計る」は「ある基準を元に数を調べること」「ある基準を元に度合いを調べること」「推しはかって見当を付けること」という意味で使われます。
動詞として「計る・計った」と使われたり、副詞として「計って」と使われたり、名詞として「計り」と使われたりします。
基本的に、時間や数量、度合いなどをまとめて見積もることに使われる言葉です。
「図る」とは?
「図る」も「はかる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを考え合わせて判断する」という意味で、見えないものごとを深く考えて判断することを言います。
2つ目は「あるものごとを企てる」という意味で、よく考えて計画することを言います。
3つ目は「工夫して努力する」という意味で、あれこれ出来ることを考えて実行することを言います。
4つ目は「うまく処理する」という意味で、あるものごとについて好ましい結果になる様に考えて取り扱うことを言います。
上記に共通するのは「計画的に考える」という意味です。
「図る」の使い方
「図る」は「ものごとを考え合わせて判断する」「あるものごとを企てる」「工夫して努力する「うまく処理する」という意味で使われます。
動詞として「図る・図った」と使われたり、副詞として「図って」と使われたりします。
基本的に、ある目的を達成する為の方法を工夫することに使われる言葉です。
「計る」と「図る」の違い
「計る」は「時間や数量、度合いなどをまとめて見積もること」という意味です。
「図る」は「ある目的を達成する為の方法を工夫すること」という意味です。
「計る」の例文
・『目的地までどれくらいかかるか時間を計る』
・『相手の機嫌が良さそうなタイミングを計ってお願いする』
・『新商品を発表して今四半期の利益を図る』
・『彼の能力はいまだ測り知れない』
「図る」の例文
・『来月付けで役員を一新して経営の再建を図る』
・『同じ業界の企業が一堂に会して親睦を図った』
・『社内における業務のマニュアルを見直して、合理化を図る』
・『直接作業に当たっているスタッフが集まって話し合い、問題の解決を図る』
まとめ
今回は「計る」と「図る」について紹介しました。
「計る」は「時間や数量、度合い」、「図る」は「工夫や計画」と覚えておきましょう。