この記事では、「美点」と「長所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「美点」とは?
よいと思われる点という意味があります。
「美」という漢字は、美人、優美などの使い方をし、うつくしい、きれいという意味がありますが、その他にもよいすぐれているという意味も持っています。
「美点」という場合は、うつくしいという意味ではなく、すぐれているという意味で使われています。
何をすぐれている、よいと感じるかは人によって異なります。
また、状況によっても異なります。
ファンデーションのことで考えてみます。
ファンデーションが崩れる、マスクに付着すると悩んでいる人は少なくありません。
あるファンデーションは、崩れにくく、マスクに付着しにくい特徴を持っています。
悩みを抱えていた人にとっては、うれしい特徴です。
これらは、このファンデーションの「美点」といえるでしょう。
「美点」の使い方
よいところという意味で使用をします。
「美」という漢字が使用されていますが、美しいことを指して使用するのではありません。
「長所」とは?
すぐれているところという意味があります。
「長」は長身、長期といった使い方をし、ながいという意味を持っていますが、それ以外にもすぐれているという意味があります。
「長所」という場合は、すぐれているという意味で使われています。
ある人はチャレンジ精神旺盛です。
どんなこともまずやってみることは、いい点と評価することができます。
たとえば、スポーツの場合だと、自分から攻めていかないと得点につながりにくいです。
チャレンジ精神が旺盛な人は、どんどん自分から攻めていけることでしょう。
しかし、チャレンジ精神が旺盛は無謀ということもできます。
結果を深く考えずに行動をしてしまうと、思わぬ怪我をする可能性があります。
そう考えるとよい点とはいえないかもしれません。
すぐれているところやよいところは、見方を変えると悪い点になることもあるのです。
「長所」の使い方
性能や性質について使うことが多いです。
人間にも事柄にも使用できます。
ながいという意味を持つ漢字の「長」が使用されていますが、ながいところという意味ではありません。
「美点」と「長所」の違い
どちらの言葉も同じ意味です。
使い方も似ていて、人間やある事柄に使用をします。
後者の言葉は、とくに人間の性質や能力について使うことが多いです。
「美点」の例文
・『美点を3つあげてください』
・『常に変わらないところが美点だ』
・『会話をしてみて、その人の美点に気が付いた』
・『この製品ならではの美点だ』
「長所」の例文
・『各人の長所をいかす』
・『自分の長所を10個あげてください』
・『人に指摘されて初めて自分の長所に気がついた』
・『長所だけをみるようにする』
まとめ
2つの言葉は同じ意味を持っています。
しかし、使い方に若干の違いがあり、「長所」は特に人間の性質や能力について使われます。