この記事では、「サラ金」と「消費者金融」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サラ金」とは?
サラリーマン金融が発祥の言葉で、サラリーマンを対象にお金を貸す金融業ですが、サラリーマン専門にお金を貸していたわけではなく、公務員などにもお金を貸しています。
金利の高さなどが問題となり、「サラ金被害」と呼ばれ、利用者の自殺も多発した経緯や金利引下げの法律が制定されるなど大きなイメージダウンがあり、1990年代以降に様々な金融会社が倒産・廃業した経緯や、女性の利用者が1980年代に増えたことなどイメージチェンジが必要となったこともあり消費者金融という呼称に変化していきました。
大手金融会社もサラ金と呼ばれていましたが、1980年代に消費者金融の呼称を使うようになっています。
現在、消費者金融の会社やその団体などがサラ金を名乗ることはなくなっており、消費者金融の過去を描いた書籍のタイトルなどにサラ金という言葉は登場しますが、今後新たにサラ金を名乗る消費者金融会社は登場しないでしょう。
「消費者金融」とは?
個人への小口融資を行う貸金業者の業態を指す言葉で、銀行系の会社やそのために成立した会社もあります。
1993年には自動契約機が設置されるようになり、現在ではインターネットによる申し込みも可能です。
金利は法律での限度がありますが、会社ごとに横並びではなく微妙な差があり、審査も異なることから会社が多数成立していると言えます。
銀行系の大手会社だけでなく地域に数軒のみあるような小規模の消費者金融も存在しています。
1990年代にはテレビCMも非常によく流されるようになりましたが現在ではひとつの会社あたり月100本以下、午前7~9時、午後5~10時は禁止という規制が設けられています。
大手消費者金融が連合した団体である消費者金融連絡会という適切な利用の啓発などを行う団体がありましたが参画する消費者金融が破綻したこともあり、現在は消滅しています。
「サラ金」と「消費者金融」の違い
「サラ金」と「消費者金融」の違いを、分かりやすく解説します。
サラリーマン金融の略語である「サラ金」の現在の呼称が「消費者金融」で消費者にお金を貸す事業を指す言葉です。
サラ金という言葉は1990年代には消滅しつつありましたが東京弁護士会による消費者金融のCMが多すぎる問題を追求した2007年の貸金業者のテレビCM中止の要請において「サラ金」という言葉が使われていました。
サラ金は金利の高さからくる生活困窮を引き起こした末の自殺という問題や、多数の金融会社の倒産などの問題などが発生したこと、サラリーマンという言葉が死語になったことなども含め、イメージチェンジのために消費者金融という呼称になっています。
現在消費者金融会社がサラ金と名乗ることはありません。
まとめ
「サラ金」と「消費者金融」はサラ金が現在の消費者金融となっています。
イメージチェンジのために呼称が変わった例で、今後また別の名称に変化することもありえます。