この記事では、「お茶を濁す」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お茶を濁す」とは?意味
適当なことをいったりして、話しをそらせたり、うわべをとりつくろったりすることです。
ごまかすことを意味しています。
「茶」には、緑茶、抹茶、紅茶など、さまざまな種類があります。
「お茶をしよう」という場合は、コーヒーも含めることがあります。
この場合の「お茶」は茶の湯のお茶のことです。
「濁す」には、言葉をあいまいにする、ごまかすという意味があります。
「お茶を濁す」の概要
この言葉は茶道とかかわりがあります。
鎌倉時代に抹茶が日本に入り、茶道が広まっていきます。
茶にはカフェインが含まれており、カフェインには眠気を覚ます働きがあります。
寺院の修行僧は眠気覚ましに茶を飲むようになりました。
寺院での行動は、食事をするのも、用を足すのも行動の仕方に決まりがあります。
そこから、茶を立てるのにも作法に従うことが義務付けられました。
この作法をよくわかっておらず、いい加減に形だけを整えて茶を立て、その場をごまかすことを「濁す」という言葉で表現しました。
こういったことから生まれた言葉だといわれています。
返事をするときに、この行為をすることがあります。
今度の休日に一緒に遊びに行こうと誘われたとします。
自分としては、休日には家の片付けをして、見たかった映画を見ようと思っていたので、遊びには行きたくありません。
しかし、相手にどう思われるか気になってしまい、はっきりと断ることができないです。
そのため、「うーん、今度の休日はどうだかわからない」とあいまいな返事をしました。
この返事では、一緒に遊びに行けるのか、行けないのかわかりません。
はっきりというなら、一緒に遊べる場合は「いいよ」など、遊べない場合は「ごめんね」「その日は無理」などの言い方ができます。
しかし「どうかわからない」では、いいのか、だめなのか相手に伝わりません。
この言い方は、その場をごまかしているといえるでしょう。
「お茶を濁す」の言葉の使い方や使われ方
ごかますときに使用する言葉です。
適当なことをいったり、話しをそらせたりして、うわべだけをとりつくろうことをいいます。
たとえば、「これからどこに行くの」と子どもが親に聞かれたとき、これから行く場所を知られたくない場合に、「そういえば、今日の夕飯なんだっけ」など別の話しにそらせることなどを指します。
好ましい行為であるとして使われる言葉ではありません。
「お茶を濁す」の類語や言いかえ
「その場をごまかす」が似たような意味の言葉です。
本当のところを見破られないように、話しをそらす、適当なことをいうなどして、取り繕うことをいいます。
笑顔を浮かべるだけなど、行動のことも指します。
まとめ
知られたくないこと、本当のことを伝えたくないことなどはあります。
そういったときに、この言葉が意味する行為が行われます。