親子関係で悩みがあるとき、頭をよぎる言葉があります。
この記事では、「親子の縁を切る」の意味を分かりやすく説明していきます。
友人に尋ねにくい疑問を、すっきり解消しておきましょう。
「親子の縁を切る」とは?意味
親子の縁を切るとは、親子のつながりを消すこと。
「親子である事実」を忘れて、無かったものとして生活していくことです。
親子間のトラブルがあった場合に、使われる表現となります。
親子の縁を切りたいとき、次のようなシーンが挙げられます。
例えば仕事をしていない長男から、借金の返済を何度も肩代わりさせられているとき。
家庭内暴力をふるう娘と、できるだけ距離を置きたいとき。
また毒親に虐待を受けているとき。
親と子といえども、どちらも心のある人間。
どう努力しても正当な関係を築けないと感じたときは「親子の縁を切りたい」と思うようになります。
親子の縁を切るとは、絶縁すること。
家族である甘えや責任を無くして、他人として接することです。
「親子の縁を切る」の概要
親子の縁を切ると、よく似た言葉に「勘当(かんどう)」があります。
勘当とは親が、子どもとの縁を断ち切ること。
家から出ていくように、命令することです。
江戸時代に生まれた言葉で、勘当したい親は近くの奉行所に出向いて手続きをおこなうことが求められていました。
現在の日本には、残念ながら法律上の「勘当の制度」はありません。
そのため親と子の血縁は切れないものとされています。
どんなに「親子の縁を切る」と強い信念を持っていても、事実上は難しいものになっているのです。
ただ「親の虐待から逃れたい」や「親の借金を背負いたくない」場合は、いくつかの逃げる手段もあります。
自分の身の安全を第一に考えて、臨機応変に行動していきましょう。
「親子の縁を切る」の言葉の使い方や使われ方
「親子の縁を切る」は、このようなシーンで使っていきます。
・結婚を大反対されたので、親子の縁を切ることにした。
・親子の縁を切る理由は、息子のギャンブルです。
・親子の縁を切りたいという少年に、詳しい事情を聞いた。
「親子の縁を切る」は親と子どもとの間に、何らかのトラブルが起こった状態で用いられます。
ギャンブルやアルコールなどの問題もあれば、借金や介護、相続、結婚などその内容は様々です。
「親子の縁を切る」の類語や言いかえ
「親子の縁を切る」の使い方をチェックしていきましょう。
・家族と絶縁する
・勘当する
・袂を分かつ
・縁切りをする
・親子の関係を絶つ
いずれも「関係を解消すること」に繋がっていきます。
ちなみに勘当するとは、親が子どもと縁を切ること。
子どもから主体的に動くときには、使わない表現です。
まとめ
「親子の縁を切る」の使い方をチェックしてきました。
親子の縁を切るとは、親と子の関係を断ち切ること。
「親子のつながり」が無いものとして、お互いに距離を置くことです。
単なる親子ゲンカとして片づけられない、根深い事情から生まれた言葉です。