この記事では、「曖昧」と「微妙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曖昧」とは?
「曖昧」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「曖昧」は「あいまい」と読みます。
「曖昧」には「態度や物事がハッキリしないこと」という意味があります。
また「その様子」を意味し、「あやふや」であることなどを意味します。
例えば、あなたが好きな人がいるとき、好きな人があなたに対して、好きなのか嫌いなのかハッキリしない態度を取るかもしれません。
このような時、「好きな人の態度が曖昧で、やきもきする」などと気持ちを表現することができます。
また「曖昧」には、「怪しくて疑わしいこと」「いかがわしいこと」という意味があります。
しかし、現在はあまりこの意味で使われることがないため、参考程度に覚えておくといいのではないでしょうか。
「微妙」とは?
「微妙」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「微妙」は「びみょう」と読みます。
「微妙」には、「一言では言い表せないほど細かく、複雑な様子」という意味があります。
例えば、野球の試合で、投手が投げたボールが、ストライクかボールか、一目見ただけでは断言できないようなケースがあります。
このような時、「審判はストライクと言ったけど、微妙な判定だ」などと言います。
次に「微妙」には「少々」や「やや」という意味があります。
例えば、カレンダーを壁にかけるときに、やや傾いてしまっていることがあるのではないでしょうか。
このような様子を「カレンダーが微妙に傾いている」と表現することができます。
また口語でも「微妙」という言葉を使うことができます。
否定的な気分を、遠回しに表現する言葉として使われています。
例えば合コンの次の日、「昨日、知り合った男子、素敵だった?」と聞かれたとき、「そうでもない」と言いたいときに、「微妙」と一言で言い表すことができます。
「曖昧」と「微妙」の違い
「曖昧」と「微妙」の違いを、分かりやすく解説します。
「曖昧」には、「態度や物事がハッキリしないこと」という意味があります。
一方の「微妙」には「一言では言い表せないほど細かく、複雑な様子」という意味があります。
という意味があります。
どちらにも、「ハッキリしない」「明確ではない」という意味が含まれていますが、「曖昧」は、「対象に対して限定される」という違いがあります。
例えば、先ほどの「微妙な判定」という場合、審判以外の誰が見ても、ハッキリしない様子だという意味になります。
観客は、ストライクでもボールでも仕方がないと感じられるでしょう。
一方で、「曖昧な判定」という場合は、対象である「審判」の判定基準やしぐさなどがハッキリしないという意味になります。
観客は、いらいらすることになります。
まとめ
「曖昧」と「微妙」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な違いがありました。
「曖昧」と「微妙」の、意味の違いを知ることで、使い分けられるようになるのではないでしょうか。