この記事では、「手間」と「労力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手間」とは?
「手間」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「手間には、「そのことをするのに費やされる、時間または労力」という意味があります。
例えば、洗い物をするとき、ある程度の時間や労力が必要になります。
そこで、「洗い物をする労力を、勉強に使いたい」などという文章を作ることができます。
次に「手間」には、「手間賃」を略した意味があります。
「手間賃」は、「時間や労力をかける代償として、支払う賃金のこと」という意味があります。
「買い物を代わりにしてくれた、手間を払う」などという使い方をします。
最後に「手間」には、「手間賃を取ってする仕事。
またそのような仕事をする人」という意味があります。
ちょっとした仕事をしてもらうとき、「手間を雇って仕事を任せる」などという表現をすることがあります。
基本的に、最初の「そのことをするのに費やされる、時間または労力」という意味が、一般的に知られている意味になります。
「労力」とは?
「労力」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「労力」は、「何かをするために身体を働かせること」という意味があります。
「骨折り」という意味もあります。
「労力を惜しむ」という定型句として使用されることが多いです。
次に「労力」には「労働力や人手」という意味があります。
何かの仕事を始めるとき、労働力となる人が足りない場合は、募集をかけることになります。
このような時、「労力を集める」などと言います。
いずれの意味でも使われることが多くなっています。
「手間」と「労力」の違い
「手間」と「労力」の違いを、分かりやすく解説します。
「手間」には、「そのことをするのに費やされる、時間または労力」という意味があり、「労力」には、「何かをするために身体を働かせること」「労働力は人手」という意味があります。
このように2つの言葉には共通する意味があります。
「手間」には、「そのことをするのに費やされる、時間または労力」という意味があり、「労力」が含まれています。
つまり、「労力」の意味である「何かをするために身体を働かせること」は、「手間」の持つ意味の一部となっています。
言い換えれば、「労力」プラス「時間」が、「手間」いうことができるでしょう。
「穴を掘るために、労力が必要だ」という場合は、「体を働かせる必要がある」「人手が必要だ」という意味があり、「穴を掘るために、手間が必要だ」という場合は、「体を働かせる必要と、時間が必要だ」という意味があると考えることができます。
まとめ
「手間」と「労力」の違いについて見てきました。
意味が重なる部分がある2つの言葉は、とてもよく似ています。
「労力」は主に「人や身体的活動」を意味するのに対して、「手間」は「身体的活動プラス時間」を意味すると覚えておくと、使い分けることができそうです。