この記事では、「儚い」と「切ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「儚い」とは?
「儚い」は「はかない」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「あっという間に消えていく様子」という意味で、束の間で空しく感じる様子を言います。
2つ目は「見込みがなく頼りにならない様子」という意味で、可能性がはるかに低い状態を言います。
3つ目は「見通しがはっきりしない」という意味で、どうなるのか目処が付かない状態を言います。
4つ目は「やる甲斐がない」という意味で、やっても無駄なことを言います。
5つ目は「取るに足りない」という意味で、話題にする価値もないことを言います。
上記に共通するのは「弱々しくて空しい」という意味です。
「儚い」の使い方
「儚い」は「あっという間に消えていく様子」「見込みがなく頼りにならない様子」「見通しがはっきりしない」「やる甲斐がない」「取るに足りない」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「儚く」と使われたり、名詞として「儚さ」「儚げ」と使われたりします。
基本的に、束の間であったり、見込みがなかったりして、空しく感じる状態に使われる言葉です。
「切ない」とは?
「切ない」は「せつない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「悲しさや恋しさがつのり、胸が締め付けられる様な思い」という意味で、気持ちの上で苦しく感じることを言います。
2つ目は「身体が辛い」という意味で、身体的に耐えがたい状態であることを言います。
3つ目は「身動きが取れない」という意味で、追い詰められてどうしようもない状態のことを言います。
上記に今日数するのは「どうしようもなく苦しい」という意味です。
「切ない」の使い方
「切ない」は「悲しさや恋しさがつのり、胸が締め付けられる様な思い」「身体が辛い」「身動きが取れない」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「切なく」と使われたり、名詞として「切なさ」「切なげ」と使われたりします。
基本的に、どうしようもない状態になり、胸が締め付けられる様に苦しく感じる状態に使われる言葉です。
「儚い」と「切ない」の違い
「儚い」は「束の間であったり、見込みがなかったりして、空しく感じる状態」という意味です。
「切ない」は「どうしようもない状態になり、胸が締め付けられる様に苦しく感じる状態」という意味です。
「儚い」の例文
・『花の命は儚く美しい』
・『片思いの人への儚い恋が終わった』
・『儚い望みに掛けてチャレンジする』
・『アイドルの人気は儚いものだ』
「切ない」の例文
・『失恋して切ない思いでいっぱいだ』
・『仔犬が切ない目をして見つめる』
・『子供がおやつを取り上げられて切ない顔をする』
・『夢破れて切ない気持ちのまま旅に出た』
まとめ
今回は「儚い」と「切ない」について紹介しました。
「儚い」は「空しい」、「切ない」は「気持ちが苦しい」と覚えておきましょう。