「原画」と「版画」の違いとは?分かりやすく解釈

「原画」と「版画」の違いとは?違い

この記事では、「原画」「版画」の違いを分かりやすく説明していきます。

「原画」とは?

「原画」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「原画」「げんが」と読みます。

「原画」には「もとになる絵」という意味があります。

「複製したり印刷したりする、もとになる絵」「原画」と呼びます。

例えば、絵本には美しくてかわいい絵がいくつも掲載されていますが、もともとは絵本作家が描いた一枚の絵がもとになっています。

その絵のことを「絵本の原画」と呼び、世界中に一つしかない貴重なものとなります。

また、ポスターになったり、画集になったりするような名画がありますが、美術展で見られる様な、画家本人が描いた、オリジナルの一点を「原画」と呼びます。

模倣された作品や、複製された作品は「模倣画」「複製画」などとなります。

「この展覧会は、大好きな漫画の原画を見られるチャンスだよ」「印刷すると、色がくすんで見えるけれど、原画はとても発色が美しい」などという「原画」を使った文章を作ることができます。


「版画」とは?

「版画」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「版画」「はんが」と読みます。

「版画」「版を使って刷った絵の総称」となります。

「版」は、「印刷するときに、インキを紙面に移す仲立ちとなるもの」という意味あり、「版画」でいえば、「版木(はんぎ)」などのことを指します。

「版画」にいくつも種類があり、木の版を使って刷る「木版画(もくはんが)」や、銅の版を使って刷る「銅版画(どうはんが)」、さらに「石版画」「シルクスクリーン」などがあります。

木を印刷したい部分を残して削り、絵具をつけて髪にすると、「木版画」ができます。

「この版画は、とても綺麗に赤色を表現できている」とか、「刷り師がいいので、とてもいい版画になっている」などという「版画」を使った文章を作ることができます。


「原画」と「版画」の違い

「原画」「版画」の違いを、分かりやすく解説します。

「原画」には、「複製したり印刷したりする、もとになる絵」という意味があります。

また「版画」には「版を使って刷った絵の総称」となります。

「版画」を作るためには、「版」を作る必要があります。

「版」のもとになるのが「原画」になります。

「原画」をカーボン紙などを使って、木の板などに写し、残したい部分を彫刻刀などで削ります。

こうしてできた版にインクなどをつけて、紙を置いて、バレンなどを使ってこすると、「版画」ができるというわけです。

このように、「版画」における「原画」は、「版画を作るための下絵」という意味があります。

まとめ

「原画」「版画」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、大きな違いがありました。

「原画」「版画」の違いや、「版画」の製作工程などを知ることによって、「原画」「版画」という、2つの言葉を混同することはなくなるのではないでしょうか。

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