この記事では、「ぬるぽ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ぬるぽ」とは?意味
ネットスラングのひとつで、2000年代前半によく使われた言葉です。
この言葉自体に特に意味はなく、誰かが「ぬるぽ」と書き込むと「ガッ」と誰かが返す、というやりとりを楽しむというものです。
その場を茶化したい時や、いろいろなシーンで使われていた流行言葉です。
「ぬるぽ」の概要
そもそもの語源はプログラミング言語Javaでエラー時に表示される「NullPointerException?」をひらがなに略した言葉です。
これは、2ちゃんねるのプログラマー版で「NullPointerException?の事をぬるぽと呼ぼうぜ!」というスレッドの中で初めて使用されました。
この時に、掲示板内でアスキーアートという、文字や記号で絵を描いたものと一緒に「ぬるぽ」という投稿がされました。
その2分後に、別の投稿者が初めの投稿者に対してアスキーアートで叩く絵と「ガッ」という投稿を返しました。
この「ガッ」は叩いた音であることはアスキーアートの絵から推測できますが、なぜ叩いたのかは投稿者本人の説明はありませんでした。
このやり取りが掲示板内でとても盛り上がったようです。
そしてこの後から「ぬるぽ」と誰かが書き込むと「ガッ」と返すことがお約束になりました。
管理人自身も自らの運営側の掲示板で「ガッ」をしたり、また荒らしが多くの掲示板に「ぬるぽ」をばらまきました。
そして2チャンネル全体で「ぬるぽ」ブームが起こりました。
2005年の秋には30近い「ぬるぽ」のスレッドがありました。
しかし2チャンネル以外のソーシャルメディア上で「ぬるぽ」が見られることはほとんどありませんでした。
「ぬるぽ」の言葉の使い方や使われ方
冒頭でも書きましたが「ぬるぽ」自体にあまり意味はなく使い方は自由です。
「ぬるぽ」に対してどれだけ早く「ガッ」を返せるかを競ったり、逆に「ぬるぽ」に対してどれだけの時間スルーされるかを競ったりというような遊び方もありました。
「ぬるぽしてから1時間以内にガッされなければ勝ち」というスレッドもありました。
また2ちゃんねらーかを確認するために「ぬるぽ」を書き込み「ガッ」が返ってくるかで判断する、という使われ方もありました。
しかし、現在ではネット内で「ぬるぽ」が使われることがほとんどなくなり、すでに廃ってしまった言葉と言えます。
「ぬるぽ」の類語や言いかえ
「ぬるぽ」自体には意味はないのですが、NullPointerException?にはエラーや例外などの意味がありますので、「よくないこと」や「あってはいけないこと」というニュアンスを含ませて使う人もいます。
まとめ
ネットスラングには意味がない言葉も存在することがわかりました。
ただこのやり取りをしてお互いにコミュニケーションをとる、または遊ぶという面白い言葉でした。
すでに廃ってしまった言葉ですが、また新しくこのような遊びになる言葉がたくさん出てきそうです。