突然ですが、皆さんはお笑いは好きでしょうか?程度の差や内容によりけりだとは思いますが、『笑う』という行為そのものを嫌いという方は殆どいらっしゃらないと思います。
欧米から見て比較的真面目と言われている我々日本人ですが、古くから落語などでお笑いは存在しており、ご存知の通り、お笑いやコメディは一大ビジネスとして大きな地位を築いています。
長い『笑い』の歴史を持つ我々の日本語には様々な関係する言葉があります。
その中でも『笑い話』というストレートな表現を聞いたことはありませんでしょうか?
この記事では、「笑い話」の意味を分かりやすく説明していきます。
「笑い話」とは?の意味
意味としては『面白くどこかこっけいな内容の短い話』という言葉です。
しかし、最近では単に『お笑い』とか『面白い話』、『すべらない話』、『鉄板』などの様に表現しあまり『笑い話』という言葉を使う事はありません。
子供のころに聞く昔話などには『笑い話』として愚か者や慌て者が失敗をしておかしい様を描くエピソードがありますが、これ以外で『笑い話』という言葉をそのままの意味として使うことは殆どありません。
「笑い話」の概要
言葉は時代と共に変化する生き物であり、この『笑い話』というのはほぼ『死語』になりつつあります。
現在では先ほど挙げた様な『お笑い』などの言葉に取って代わられている表現です。
「笑い話」の言葉の使い方や使われ方
さて、『死語』になりつつあると説明しましたが、具体的に見ていくと、『面白い話をして?』という表現はありますが、『笑い話をして?』という様には最近ではしないのではないでしょうか。
意味は通じますが、どこか古臭い感じがします。
最近では『鉄板ネタ』や『すべらない話』などにも変化しています。
これは鉄板が硬いことから『確実に聞いている人が笑う』という意味やシラケてしまうのを『すべる』という表現に置き換え、それを『~ない』という否定を用いることで、『シラけることはない面白い話』という意味が込められています。
さて、肝心の『笑い話』はどこに行ってしまったのでしょうか。
実は否定的な表現として使われる場合が最近の使われ方です。
例えば何か失敗などをしたときに上司などから叱責を受ける時に『こんな失敗、笑い話にもならんぞ!』という表現があります。
似た様な表現に『冗談』があります。
先ほどの叱責のシーンの表現をこの『冗談』にそのまま替えることも可能です。
『冗談』はまだまだ一般的に使われる言葉なのが大きな違いと言えます。
この様にだんだんと意味が変化している言葉たちの一つが『笑い話』なのです。
「笑い話」を使った例文
・『ふざけて道を歩いていたら滑って転んでしまい足の骨を折るなんて笑い話にもならない。』
・『今、ふと考えてみるとただの笑い話で終わるが、当時は本当にダメかと思ったよ。』
・『今回の失敗は笑い話程度で終わって本当に良かった…』
まとめ
如何でしたでしょうか。
本来持つ意味をそのまま使わず、少し捻った表現として使う場合が多いのが今回の『笑い話』でした。
時間の流れと共に言葉が意味を変えて行ったり、廃れていくのはなんだか物悲しいのもありますが、文化や歴史の流れを感じることの出来る身近な例ではないでしょうか。