この記事では、「後継」と「後任」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「後継」とは?
「後継」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「後継」は「こうけい」と読みます。
「後継」は「前任者や、師匠、先輩などから、事業や地位などを引き継ぐこと。
また引き継いだ人」を意味する言葉になります。
ビジネスシーンでも頻繁に使われることばで、仕事の担当者が、若手に引き継がれて、仕事相手に紹介する場合は、「後継の担当者を紹介します」と言います。
また、飲食店が、現在の店主から、息子に引き継がれるときも「後継」という言葉を使うことができます。
「来年から、この店は、後継の息子が仕切ります」などという文章を作ることができます。
「後継者(こうけいしゃ)」という言葉で使うことも多く、跡を継ぐ者がいない場合は「後継者不足に悩む」と言い、跡を継ぐ者に恵まれている場合は、「良い後継者がいて、うらやましい」などと言われることになります。
「後任」とは?
「後任」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「後任」は「こうにん」と読みます。
「後任」は「前の人に代わって任務に就くこと。
またその人」という意味があります。
例えば、誰かが退社したとき、同じ職場の人が、退社する人に変わって任務に就くことになります。
このような時、「退社するAさんに代わり、後任は、Bさんになる」などと言います。
また、前任者に代わるような人材がいない場合は、探す必要があります。
このような時は「後任を探す」という言い方をします。
他にも、「後任の人事にもめる」とか、「公認候補にCさんが名乗りを上げた」などと言う使い方をすることができます。
「後継」と「後任」の違い
「後継」と「後任」の違いを、分かりやすく解説します。
「後継」は「前任者や、師匠、先輩などから、事業や地位などを引き継ぐこと。
また引き継いだ人」を意味し、「後任」は「前の人に代わって任務に就くこと。
またその人」という意味があります。
似たような意味を持つ言葉で、「何かを引き継ぐ」という意味では共通する意味を持つ言葉になります。
しかし「後継」で引き継ぐのは、「事業や地位」なのに対して、「後任」で引き継ぐのは、「任務」になります。
「事業や地位を継ぐ」ということは、会社のオーナーを継いだり、王様の地位を継ぐような大きな意味があります。
一方で、「任務を継ぐ」ときは、事業内の一部にすぎません。
このように「後継」の方が、引き継ぐものの規模が大きく、「後任」は引き継ぐのが任務のみという違いがあります。
まとめ
「後継」と「後任」の違いについて見てきました。
同じように「引き継ぐ」という意味がある言葉ですが、「後継」の場合は「王の座を継ぐ」場合もあるなど、スケールが大きな言葉になります。
2つの言葉の意味の違いを知ると、使い分けることが容易になりそうです。