この記事では、「リメイク」と「リバイバル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「リメイク」とは?
「リメイク」には2つの意味があります。
ひとつは、作り直すです。
“remake”と書き、“re”には再びという意味があり、“make”には作るという意味があります。
再び作る、つまり作り直すという意味です。
まったく同じものを作るのではなく、あるものを使って別のものを作りだすことも指します。
たとえば、古くなった着物があったとします。
ところどころにシミができており、もう着ることはありません。
しかし、きれいな部分もあるので、捨ててしまうのはもったいないです。
このような衣服は、きれいな部分だけを使って他の物をつくり出すことができます。
着物を使ってワンピースや巾着などを作ることができるのです。
これを「リメイク」といいます。
もう一つの意味は、以前に作られた映画を再び映画化することです。
何年も前に作らせた映画が、現代風にしてもう一度映画化されることがあります。
まったく同じものを作るのではなく、以前に映画化されたものをもとに、もう一度映画化することをいいます。
「リメイク」の使い方
作り直すという意味で使用をします。
衣服や家具などの物を作り直すことや、映画化することをいいます。
「リバイバル」とは?
「リバイバル」には2つの意味があります。
ひとつは、一度衰えものが見直されて、再び盛んに褒められるようになることです。
ヨーロッパの美術様式の一つにロココ調というものがあります。
この様式が流行したのは18世紀ころです。
その後、フランス革命などがあり、廃れていきました。
月日が流れ19世紀の中頃になると、再びロココ調がもてはやされるようになりました。
これを「ロココリバイバル」といいます。
もう一つの意味は、キリスト教で信仰の原点に戻ろうとする運動です。
「リバイバル」の使い方
廃れたものが見直されて、再びもてはやされることをいいます。
一度衰えたものを指して使用します。
「リメイク」と「リバイバル」の違い
どちらの言葉にも「リ」がついており、再びという意味を持っていますが、同じことを指しているのではありません。
「リメイク」は再び作ることです。
あるものに手を加えて作り直すという意味になります。
「リバイバル」は廃れたものが再びもてはやされることです。
作り直しているのではありません。
「リメイク」の例文
・『Tシャツをリメイクする』
・『リメイク商品』
・『古いものをリメイクして大切に使う』
・『工夫してリメイクする』
「リバイバル」の例文
・『リバイバルされた作品』
・『音楽がリバイバルされる』
・『リバイバルしてブームになる』
・『リバイバル映画』
まとめ
再びという意味を持つ2つの言葉ですが、一方は再び作ること、もう一方は再びもてはやされることを意味しており、それぞれの言葉が指すものは違います。