「内蔵」と「内臓」の違いとは?分かりやすく解釈

「内蔵」と「内臓」の違いとは?違い

この記事では、「内蔵」「内臓」の違いを分かりやすく説明していきます。

「内蔵」とは?

「内蔵(ないぞう)」とは、「ある物・製品の中に入っていること」を意味しています。

「内蔵」という言葉は、「ある物理的なモノや構造の中に収まっているさま」を示しているのです。

また「内蔵」は物理的に内部に入っていることだけではなくて、「ソフトウェア的な機能やプログラムが含められているさま」といった意味のニュアンスも持っています。

そのため、「物理的なSSD内蔵」などの使い方だけではなくて、「ソフトウェア的な音源内蔵」などの使い方もすることができるのです。


「内臓」とは?

「内臓(ないぞう)」とは、「人間(動物)の身体の内部にあって生命・健康を維持している臓器(器官)」のことを意味しています。

「内臓」という言葉は、「消化器系・呼吸器系・内分泌系・泌尿器系(生殖器含む)に分類される臓器全般」を指し示していることになります。

具体的な「内臓」としては、「胃・十二指腸・小腸・大腸・肺・肝臓・膵臓・腎臓・性器・肛門」などを挙げることができます。

現代の医学では「脳神経系・循環器系」「内臓」と呼ばないことも多いため、「脳・心臓」「内臓」ではないと定義されることもあります。


「内蔵」と「内臓」の違い

「内蔵」「内臓」の違いを、分かりやすく解説します。

「内蔵」「内臓」は漢字の見た目もよく似ている、「ないぞう」と読む同音異義語です。

「内蔵」という言葉は、「ある物理的なモノの中に入っていること・ソフト的な機能が収められているさま」を意味しています。

それに対して「内臓」のほうは、「腎臓や肺、肝臓、小腸・大腸など人間(動物)のからだの内部に収められていて生命を保つために働いている器官・臓器」のことを意味している明確な違いがあります。

そのため、「消化器系の内臓の疾患で入院することになりました」という文章の「内臓」「内蔵」に書き換えると、「間違った漢字の使い方」になってしまうので注意が必要です。

「内蔵」の例文

・『今のスマホには精細な動画を撮影できるカメラが当たり前のように内蔵されていますが、ガラケー時代には高画質の動画を撮ることはできませんでした。』

・『ハイブリッドカーには大容量のバッテリーと電動エンジンが内蔵されているので、従来のガソリン車と比べると少ないガソリン消費で大きなパワーを発揮できます。』

「内臓」の例文

・『目に見える部分の怪我ではなくて内臓に何か異常がある場合には、CTスキャンやMRI、内視鏡などを使った医学的検査をしたほうが安心できます。』

・『子供時代に交通事故に遭って内臓を損傷したため、今もその後遺症に悩んでいて日常生活に不便が多くなっています。』

まとめ

この記事では、「内蔵」「内臓」の違いを説明しましたがいかがでしたか?

「内蔵」とは「機械・道具などの内部におさめられていること」を意味していて、「内臓」「肝臓や胃などの身体の内部にあって生命維持活動を支えている器官(臓器)」を意味している違いがあります。

「内蔵」「内臓」の違いについて詳しく調べたい人は、この記事の内容を確認してみてください。

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