この記事では、「都市伝説」と「迷信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都市伝説」とは?
「都市伝説」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「都市伝説」は「としでんせつ」と読みます。
「都市伝説」は「都市化の進んだ現代において、口承されている話」を指します。
「口承」は「口伝えで広まること」を意味します。
「都市伝説」の特徴として、様々な都市で、似たような話が伝わっているのにも関わらず、出所が明確でないという点があります。
また、地方によって、微妙に話の細部が違っているというユニークさがあります。
有名な「都市伝説」として「口裂け女」があります。
マスクをした女性が、学校帰りの子供に「私、綺麗?」と尋ねて、マスクを外すと、耳元まで口が裂けているという話になります。
1979年ころに日本中に流布されて、社会問題となるほど広まった「都市伝説」になります。
「迷信」とは?
「迷信」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「迷信」は「めいしん」と読みます。
「迷信」は「俗信の中で合理的根拠のないもの」を意味します。
「俗信」は「一般的に信じられている物事」を意味します。
例えば、「茶柱が立つと縁起がいい」という「迷信」があります。
みんなが何となく信じていますが、エビデンスなどはなく、合理的根拠がない事例となります。
また「食べてすぐ寝ると、牛になる」という「迷信」も有名です。
食べても牛になるわけはないのですが、食べてすぐに寝たとき、ちらっと「牛になるかも」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
また「迷信」は、社会生活上実害を及ぼすような考えだったり、道徳に反するような知識、または進行を指します。
人種差別のような考えは、「迷信」がもとになっていることが多いと考えることができます。
「都市伝説」と「迷信」の違い
「都市伝説」と「迷信」の違いを、分かりやすく解説します。
「都市伝説」は「都市化の進んだ現代において、口承されている話」という意味があります。
一方の「迷信」は「俗信の中で合理的根拠のないもの」を意味します。
「都市伝説」も「迷信」も「根拠のない話」という意味で共通点があり、出所がハッキリしない点や、口伝えに伝わっているという点も似ています。
最も大きな違いが「時代と場所」になります。
「都市伝説」は都市化された、戦後以降に起こった、不思議な話を意味するのに対して、「迷信」は、江戸時代から伝わるような話、田舎を舞台にした話が含まれています。
このように「迷信」の中に、「都市伝説」が含まれることもありますが、「都市伝説」に入りきらない「迷信」がたくさんあるという違いがあります。
まとめ
「都市伝説」と「迷信」の違いについて見てきました。
2つの言葉は似た意味を持ちますが、時代と場所について、「都市伝説」は限定的だという違いがありました。
2つの言葉の違いを知り、正しく使い分けるようにしてみましょう。