この記事では、「反面」と「半面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反面」とは?
「反面は」(はんめん)と読み、 反対の面。
反対の方面という意味です。
また、他の面から見るという意味もあります。
「反面」と似た言葉に「他面」(ためん)があります。
物事のもう一方の面。
別の側面。
「他面」は「別の角度から見た場合」という意味が強くあります。
例文「気の強い人だが、他面から見れば、案外情にもろい」 ・反面の例文
例文1「いつもふざけている彼女にも意外と真面目な反面があることを知った」
例文2 「息子はお金にだらしなかった父を反面教師にして生きている」
「半面」とは?
「半面」は(はんめん)と読み、ある広さの表面の半分の意味と、 物事の片方の面。
一面を意味します。
「半面」に似た言葉に、「片面」(かためん)があります。
一方の面。
片方の面を意味しますが、物事の一方の面の意味もあります。
例文:「事実を片面からしか見ていない」
「片面」は、表と裏など、二つの面があるもののどちらか一方の面についての意味が強くありますが、「半面」は、一つの面の半分の意味があります。
・半面の例文
例文1:「問題の半面しか見ない」
例文2:「父親としてのやさしい半面もある」
「反面」と「半面」の違い
「反面」と「半面」の違いを、分かりやすく解説します。
「反面」:物事の反対の面
「半面」:物事の片方の面
反面は
『子供が大きくなって「嬉しい」反面、「寂しい」気持ちもある』
というように、「反面」のを挟む前後の言葉は、反対の意味で使います。
『子供が大きくなって「嬉しい」反面、手がかからなくなったことは「嬉しい」』とは使いません。
一方、半面は物事の一方だけを意味することが多く「彼女には隠された半面がある」というような使い方をします。
「半面」は、一定の広さをもった表面の半分を指します。
「グラウンドの半面を使う」などと使います。
この意味は「反面」にはありません。
ただ、反面と同じように表現することもあるので、日常は同じ意味であふれています。
例文:「効率が期待できる半面、新しいものを生み出すことは難しい」
というような副詞的に使う「反面」と「半面」は同義語です。
その中で、「反面教師」という言葉には、必ず「反面」を使います。
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のことを意味します。
反省の材料となるような人や事例です。
毛沢東が講話で話をしたことがきっかけでできた四文字熟語です。
新聞では一般的に「半面」を使い、「反面」は、「反面教師」など限定的に使用します。
まとめ
今回は「反面」と「半面」の違いを説明しました。
「反面」:物事の反対の面
「半面」:物事の片方の面
という違いがありますが、副詞的に使う「反面」と「半面」は同義語になります。
一般的に新聞では「半面」使います。
二つの言葉の意味や例文を知り、日常生活を豊かにしましょう。