この記事では、「凄絶パワハラ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「凄絶パワハラ」とは?意味
凄絶は、「せいぜつ」と読みます。
意味は、「凄(すさ)まじい」「激しく恐ろしい」という意味があります。
よく勘違いされる言葉に、「壮絶(そうぜつ)」がありますが、まったく別の意味です。
同じような「とてもすごい」という意味が含まれているのですが、壮絶は「勇ましく強い」などの意味があるのに対し、凄絶はネガティブな意味合いになります。
具体的には、「気の毒でとても見ていられない様」のことなのです。
また、「パワハラ」は「パワーハラスメント」の略語であり、職場など社会的な立場を利用し、役職や年齢が下の者に対して行う嫌がらせを意味します。
つまり、「凄絶パワハラ」とは、通常のパワハラとは比べものにならないくらい酷いパワーハラスメントのことです。
「凄絶パワハラ」の概要
ある程度の人数が所属する会社などでは、コンプライアンスでパワハラリスクをコントロールしていますが、それでも根絶することは困難と言われています。
世代間意識の違いなどもあり、上司がハラスメントだと自覚がないままであることも難しさのひとつです。
凄絶パワハラの被害者は心を病み、休職や離職へ追い込まれることもあり、問題は深刻です。
現在は、様々なハラスメント全体を社会問題のひとつとして捉えらていて、「絶対にやってはいけないこと」として徐々に浸透し始めています。
「凄絶パワハラ」の言葉の使い方や使われ方
凄絶パワハラの言葉を使った例文をご紹介します。
『彼は間違いなく凄絶パワハラによって、人生が歪められてしまった』 『あの上司の嫌がらせは、凄絶パワハラ以外の何物でもない』 『自社内で行われた凄絶パワハラ問題に対し、相応の処罰を検討している』 よくあるパワハラを上回る非人道的なハラスメントのことなので、軽々しく口にするのは憚られます。
「凄絶パワハラ」の類語や言いかえ
凄絶パワハラを言いかえると「行き過ぎた指導」となります。
現在はパワハラ以外にも性的な嫌がらせを意味する「セクシャルハラスメント(セクハラ)」、アルコールが苦手な人に飲むことを無理強いする「アルコールハラスメント(アルハラ)」、妊婦へ退職を迫ったり嫌みを言ったりする「マタニティハラスメント(マタハラ)」、人種的偏見による「レイシャルハラスメント(レイハラ)」などが挙げられます。
これらがあまりにも目に余る酷いハラスメントに対して凄絶という形容詞が付きます。
変わったところでは、「スメルハラスメント(スメハラ)」があります。
加齢臭などで気づかないうちに周囲の人を不快にする能動的なハラスメントです。
まとめ
ハラスメントは精神的な暴力です。
しかも凄絶なハラスメントは、間接的な殺人となることもあるので見逃せません。
そして、気づかないうちに関ことも。
せめて、加害者にならないように気を付けたいものです。