「ご無事で」にまつわる言葉は、いくつかあります。
この記事では、「一路平安」の意味を分かりやすく説明していきます。
新しい知識をひとつずつ、蓄えていきましょう。
「一路平安」とは?意味
一路平安(いちろへいあん)とは「お気をつけて」や「いってらっしゃい」のこと。
これから旅に出る人にかける、別れの言葉です。
「一路平安」は「一路」と「平安」という2つの熟語が組み合わさった言葉です。
「一路」というのは、真っすぐに続いていく道のこと。
そして「平安」は、変わらずに穏やかなことです。
これから旅に出る人に、事故や病気などの大きなトラブルがありませんように。
このような温かい気持ちがこもっているのが「一路平安」です。
「一路平安」には「道中ご無事でいてくださいね」や良い旅をお過ごしくださいね」そして「この旅を楽しんでくださいね」という意味があります。
「一路平安」の概要
「一路平安」は昔の小説『紅楼夢』にのっていた言葉です。
旅人を送り出すシーンに出てくる用語で、しだいに日常生活でもこの言葉が使われるようになりました。
同じタイトルの青春漫画も登場して、人気をあつめています。
またスピーチの席でも「一路平安」はよく耳にします。
海外に遠征する人を送り出す、決起集会や送別会の席で「心から一路平安をお祈りしています」などと用います。
道中おだやかに過ごせますようにと、こちらの気持ちを添えるのが「一路平安」です。
「一路平安」の言葉の使い方や使われ方
「一路平安」はこのように用います。
・「一路平安、これからもますますのご活躍をお祈りいたします」
・「明日から海外出張ですね。一路平安でありますように」
・「お体にお気をつけて。一路平安な旅を!」
「一路平安」は遠い所に旅出つ人への、はなむけの言葉として使います。
そのため送る人と送られる人がいる、送別会などで用います。
「一路平安」の類語や言いかえ
「一路平安」と同じような言葉には、次の単語もあります。
・一路順風
・平穏無事
・いってらっしゃいませ
・道中お気をつけて
一路順風(いちろじゅんぷう)も旅に出る人に、かける言葉です。
道中の無事を願って送り出す人が、かける言い回しになります。
また「いってらっしゃいませ」や「道中お気をつけて」は日本の旅館などで耳にする、昔ながらの挨拶言葉です。
「さようなら」だと寂しく感じてしまうものですが「いってらっしゃい」だと、またいつか出会えるような心優しい気持ちになれます。
送りだす側も旅立つ側も、気持ちよく過ごせる言葉です。
まとめ
「一路平安」の言葉の意味や、使い方をおさらいしました。
「一路平安」は旅立つ人にかける、はなむけの言葉です。
「道中ご無事でありますように」という良い意味が込められています。
これから遠い地に出かける人の無事を願った、別れ言葉のひとつです。
場にあった言い回しを学んで、日々の生活に活かしていきましょう。