この記事では、慣用句の「品定め」の意味を分かりやすく説明していきます。
「品定め」とは?意味
「品定め」の読みは「しなさだめ」で、「人や物の優劣やよしあしなどを評価して判定すること」を意味する慣用句です。
「品定め」の概要
「品定め」の言葉を構成する漢字を分解して、その意味を説明します。
まず「品」は音読みでは「ひん」、訓読みは「しな」で、意味としては「しなもの」や「そのものに備わっている値打ち」や「物の種類」などがあります。
「品定め」では、この「品」は「そのものに備わっている値打ち」の意味で使われています。
次に「定める」の言葉の意味としては「決定する」や「制定する」や「 はっきりさせる」や「落ち着かせる」や「評定する」等の多くのお意味があり、この慣用句では、「評定する」の意味で使われています。
従って、「品定め」とは「そのものに備わっている値打ちを評定する」こと、すなわち「人や物の優劣やよしあしなどを評価して判定すること」の意味となるのです。
「品定め」の言葉の使い方や使われ方
「品定め」の言葉は、以下の例の様に使われます。
まず、人の評価をする意味では以下のように使われます。
・『高級レストランに入ると、どうしても周囲を見渡して、他のお客さんの品定めをしてしまいます。下品な習慣で、やめねばと常々思っています』
・『合コンは、集まった男女がお互いを品定めする場なので、私はあまり好きではありません』
人の品定めは、時としてあさましい行為としてネガティブに捉えられる事もあるので、使用に当たっては注意が必要です。
また、物を評価する意味では、以下の様に使われます。
・『コーヒーメーカーを買いに、家電量販店に行ったのですが、事前検討なしで出かけたために、売り場での品定めに、非常に時間が掛かってしまいました』
・『日本酒やワインと言ったお酒の品定めは、売り場の人の話よりも、やっぱり試飲するのがベストと言えます』
・『骨董品の収集が趣味の人は、自分は眼力があり、品定めに間違いはないと言いますが、多くの人は、贋作や駄作をつかまされるのが常です』
「品定め」の類語や言い換え
「品定め」の類語としては、「格付」や「品評」や「鑑定」や「目利き」を挙げる事が出来ます。
「格付」は「評価してランク区分すること」で、「品評」は「価値を評価・判断すること」で、「鑑定」は「物の価値判断をすること」で、「目利き」は「物の中でも書画骨董品などの真偽や価値を判断すること」の意味で使われます。
同義語もありますが、ニュアンスの違う類語もありますので、用途に応じて上手に使分けると良いでしょう。
まとめ
「品定め」の読みは「しなさだめ」で、「人や物の優劣やよしあしなどを評価して判定すること」を意味する慣用句です。
人の品定めは、時としてあさましい行為としてネガティブに捉えられる事もあるので、使用に当たっては注意が必要です。